というわけで昼間あれだけ鍋を食べたので、夜はさすがに鍋ではなく、久しぶりに鶏ももの塩焼き。久しぶりと言っても、鶏もも肉自体は、しょっちゅう食ってるな。
表裏に塩を多めにすり込んで、それをフライパンで、弱火でじっくり焼くというだけの代物、青ネギとレモン汁をかけて食べるのだが、うまいと思うのだな、これは。また昨日は焼き加減が絶妙になってしまって、もちろん偶然だが、皮はパリっとしながら、中はモチモチ。完全に死んだ。
鶏もも肉を焼くのは、意外に難しくて、僕も初めのうち何回も失敗したのだが、こういうものはやりながら、加減を徐々に体得するしかない。煮物は味見ができるから、失敗するということは、余程のことでもないと考えられないが、焼き物は中が見えないから、串をさして様子をみるとか言うが、最後は想像力の勝負になってしまうのだ。
基本は、ちょっと油をしいたフライパンを、弱火に火加減して、皮を下にして焼き始める。フタはしない。皮がこんがりとキツネ色になったら裏返すのだが、この間15分か20分くらいかかると思う。ひっくり返して10分くらい、またこれもこんがり焼き色が付いたら出来上がり。こうやって説明すると簡単なのだが、実際にやってみると、焼き過ぎず、焼き足りず、うまく焼くのはけっこう難しいのだ。