昨日は鶏もも肉のぶつ切りが特売で出ていたので、どういう味付けにしようか迷ったのだけれど、ここは原点にもどって醤油味。味噌やトマトやクリームの鍋も、もちろんかなりうまいのだが、醤油味というのはやはり日本人として、背筋がぴんと伸びるような、高倉健のような良さ、不器用ですが、これ一本で行ってます、みたいな、そういう良さがあるんだよな。
鍋にだし昆布と、さっと熱湯に通した鶏肉、好きな野菜を並べ、水を張って、そこにどぼどぼと酒と淡口醤油を入れ、そのまま火にかけてしまう。好みだが、みりんや砂糖など甘みは入れないほうが、材料そのものの淡い甘みが感じられて、僕は好きだ。
水の温度が上がるにつれて、出てくるアクをたしょう取ったりして、沸き立ったらすぐ火を落としてとろ火にしてしまう。熱燗をちびちびやりながらゆっくりつまむので、初めからちょうどよく火を通してしまうと、後半やわらかくなりすぎるのだ。初めは固めのままで火を落とすと、野菜のしゃっきり感がわりと長く持続する。
野菜は最近、白菜が好きになってしまって、やはり水菜とかより、体が温まる感じがするのだよな。しかも安いし。グルメシティには、白菜の1/8カットというのが売っていて、それだと60円とか70円とかだから、水菜一把の三分の一くらいだったりする。ただ白菜だと、どうしても長ネギをセットで買うことになるから、けっきょく同じなのだが。
酒は松竹梅を、ちょっと熱めに付ける。甘めの酒を熱めに付けたのが、僕は好きなのだ。