山寺のような素朴な雰囲気。南禅寺のように木々の一本一本までを計算し尽くして植えるというのとは、対極にあるとも思える、自然のそのままの姿を大事にしているといった様子。悪いとは全く思わないが、やはりまだ僕は修行が足りないのだな。
奈良へ行っても思うことだが、何物をも主張しない、あるがままの自然の調和というものは、ヒレよりロース、クラッシックよりハードロックが好きな僕にとって、どうも退屈なもののように感じられてしまう。あと10年くらい経てば、僕もそういうものが好きになるのか。それとも死ぬまで悟れなかったりして。
だからもしかしたら、このラーメンには隠し味として、味噌が使われているんじゃないか。ますたには背脂やら唐辛子やら、変わったものを入れることで味を作るところがあるから、醤油ラーメンに味噌を入れると考えたとしても不思議じゃない。ほんとのところはわからないし、聞いても教えてくれるわけないが、僕はそれで納得した。