ここはたぶん、「クイーンズウェイ」と関係があるのじゃないかと思うのだな。受付のオネエちゃんに聞いたら、「会社も別だしまったく関係ないです」と言ってたが、マッサージのやり方もそっくりだし、あとこちらが「35分のコースで」と言っているのに、もっと長いコースを勧めてきたり、回数券やら、終わった時の延長やら、「次回はぜひもっとごゆっくり」という帰り際のひとことやら、積極的に営業してくるところもクイーンズウェイとそっくりだから、僕の予想では、クイーンズウェイを辞めた幹部の人か何かが、新しく始めたチェーン店なのじゃないかと思うのだがな。けっこう全国に幅広く展開しているみたいだ。
なにしろ僕はクイーンズウェイには、出始めのころ死ぬほどハマったのだ。週に3回は行ってたな。ネエちゃん目当てということもあったが、実際にマッサージが気持ちよかったからなのだ。
前にもちょっと書いたが、クイーンズウェイは、実際に効果を発揮する、押したり揉んだりということだけじゃなく、手で足を触るときのその触り方とか、手を移動するときに、足から手を離さずに、滑らせるように、撫でるように移動させたりとか、手を離す離し方とか、そういう効果以外の、「快感」を誘う手の使い方について、実によく研究していて、「イタ気持ちいい」と言ってたが、触られているうちに、必ず眠ってしまうのだよな。他のマッサージにも色々行ったことはあるが、そこまで気持いいのは、クイーンズウェイだけだった。
社長は女性で、かなりのやり手なのだと思う、急成長したわけだが、たぶんあまりに成長が速すぎたのだろうな、そのうちだんだん、初めのころは店員が、マッサージもトークも営業も実にうまくこなす、いかにも「デキル女」という人たちばかりだったのだが、そのうちだんだん、店舗数が増えるにしたがって、鈍臭いおじさんとかおばさんみたいな人が増えていって、それで僕は、だんだん足が遠のいてしまったのだが、たぶん色々あったのだろうな。
まあしかし、これだけ気持いいマッサージが、他にはないのは事実だから、僕みたいなアホが今日も行ってしまったように、一定の需要があり続けるのは間違いないことで、地道にやっていけば、これからもそこそこ続いていくということなのでしょう。