実際世の中のことについて、人間はほとんどのことを知らないのにもかかわらず、その知らないということを、ふだん意識することはなく、物事だいたいわかったような気がしているわけだ。
不思議なもんだ。
昨日このブログを読んでくれている人に教えてもらって、京都中央卸売市場から、七条商店街のあたりをぐるりと探検したのだが、このあたりのことは、家からも近いし、市場にも何回も来たことがあるし、知ったような気になっていたが、考えてみたら一度も来たことがなく、七条商店街というのは、市場から近いからだな、魚屋やかしわ屋もいくつもあったりして、市場の場外といった趣きの、なかなか興味深い場所であることがわかった。
「観光地じゃない京都」という意味では、ひとつのスポットとも言えそうなところで、これからちょくちょく、来てみなくちゃな。
京都中央卸売市場も、僕はこれまで、JR線の高架の西側だけかと勝手に思っていたら、JR線の高架下が通路になって、東側にも広がっていることがわかり、そちら側にも、興味深い食堂がいくつかあるのと、さらにその南側には、「島原」という、旧花街もあって、もうほとんど、ふつうの住宅街となってしまっているが、江戸時代の格式ある建物が残っていたりする。
昨日の人が、休日に昼ビールをしに行く場所として、教えてくれたところだ。
けっこう大きな、3階建てのビルになっていて、午後1時すぎという、昼めしどきとしては、遅めの時間に行ったのだが、1階部分はほぼ埋まっていた。
2階や3階も、店舗になっているのかどうかは、ようわからん。
店内は、いかにも市場近くの食堂という感じの、愛想のほとんどない、殺風景なつくり。
いやしかしたしかに、市場に愛想はいらないよ。
内容重視。
店員のオバチャンたちも、とくに愛想をふりまくことはなく、てきぱきと働いている。
そのすべてが650円。
初回の今日は、まずはメニュー筆頭の、「両国ちゃんこ」を頼んでみた。
これはすごい。
なによりこの量。
鍋はたっぷりの野菜と豆腐で覆われているが、中をあさってみると、
それにもずく酢と白菜の漬物がついて、ごはんはおかわり自由だから、これで650円は、激安だな。
味も悪くない。
甘辛くて、ちょっと酸っぱい感じの、たぶんうすくち醤油と味噌が入っているんじゃないかと思うが、そういう味。
ごはんが進む。
これはほかのメニューも、食べてみないといけないな。
ちゃんこは持ち帰りもできる。