すぐにずいぶんアクが出てきたので、ほんとは30分くらい茹でようと思っていたのに、もうこれでいいだろうと、5分くらいで湯から上げてしまったのだが、まだ中は全然赤かった。なので煮ているうちに、さらにアクが出てきて、このアクというのは、たぶん肉汁が汁に溶け出して、固まって湯葉のようになったもので、あぶくになって浮かんでくるものじゃないから、どうやっても取り切れないのだ。まあもうこれで次回は失敗することないから、それでいいのだが。
さらに今回は、前回やったときは酒と淡口醤油だけで味を付けたのを、みりんをドバドバと入れてみた。その結果は大正解。みりんを入れなかった時より、数倍肉がやわらかく、ふっくらと仕上がった。やはりみりんというのは、ただ甘みをつけるというだけじゃなく、そういう効果もあるということなのだな。ただおでん的にはこれで正解だったものの、豚肉と昆布のだしを味わうという観点では、ラーメン好きの僕としては、やはり甘みがないほうがうまい。しかしこれは、おでんである限り、仕方がないと言えますな。