ちょうど昼時に京都駅を通りがかったので、そうなるとやはりここなのだ。1時半頃だったが、さすがまだずらりと行列してた。食べ終わって2時過ぎに出ても、まだ並んでた。
店の前に黒塗りのレクサスが横付けされていて、そこへラーメンを食べ終わった、いかにも成金ぽいおばちゃん3人が、ヨボヨボのおじいさんとおばあさんを乗せて走り去った。金持ちになっても、ラーメンは昔ながらの第一旭。
この店は、サラリーマン以外の、おいちゃんやおばちゃんのお客は、全員ビール飲んでる。キムチや餃子、おつまみチャーシューなんかを頼むのだな。べつにラーメンとは時間差を付けずに、飲みながらそのままラーメンも食べてしまう。ここはそういう利用の仕方がほんとに似合う、男気にあふれた店なのだ。
この店は相変わらず、週に2回か3回通ってる。週刊文春が毎号備え付けてあるのでそれは必ず読みに行くのと、あとは新聞か本を読む。
この店に来ると、ガリバーの巨人の国へ来たような気がしてくる。とにかくすべてのものが、量が多い。生ビールも、普通「中ジョッキ」と呼ばれるものが、ここでは「小」で、値段も399円。とんかつもとんでもなく大きく、厚い。2,000円くらい取ってもおかしくなさそうなのが、定食で928円。
お客はメタボな兄ちゃんやガテン系な方々ばかりかと思いきや、意外にすらっとしたネエちゃんや、おばちゃんなども多い。それがこの巨大なカツをぺろりと平らげていく。
しかし実際、ここのとんかつはうまい。モソモソしたところが全くない、隅から隅までジューシーな厚切り肉を、中がピンク色の、ちょうどよい揚げ加減で出してくる。素人臭くて、洗練された感じには欠けるのだが、実質としてはかなりのものじゃないかと思う。