昨日は家で食事を作らず・・・。
居酒屋「ふる里」で外飲みしました。
付き合ってもらったのは、松下奈緒似の女性。
昨日もスピナーズへ行ったら、例によって楽しくなり、
家で食べられるようにはしてあったのだけれど、
そのまま外で食べることにしてしまったという次第。
「ふる里」は阪急大宮駅横の、不二家があるビルの3階にあり、
居酒屋とはいえ魚料理を中心とした、かなりおいしい料理を出します。
それなのに、値段は居酒屋級で安いですから、
何ともありがたい店です。
まずはやはり、ハモの落とし。
京都の夏は、これがないと始まらないんですね。
スルメイカのワタ味噌焼き。
スルメイカの焼いたのを、
ワタと味噌をホイル焼きしたのをつけて食べるようになっている。
これはうまかったです。
水なす。
うす塩で揉んだのを、ショウガにだし醤油で食べるようになっている。
お通しもうまい。
イワシの梅煮と鯛の子の煮こごり。
以上の肴に、冷や酒を3合で、お勘定は3,050円。
いいんじゃないですか。
松下奈緒は、これで帰りましたが、
ぼくはスピナーズへ戻りました。
ガラス戸から中の様子を窺うと、
ぼくにしきりと手招きしている女性がいる。
中に入ってみると、佐々木恭子似の女性でした。
佐々木恭子はたぶん40歳くらい、
スピナーズへは数回来たことがあるとのことで、
ぼくはちょうど一週間前、たまたま隣り合わせて話をしました。
「先週は私、ずいぶん酔ってしまったから、
失礼がなかったかと思って・・・」
「いや、ぜんぜん大丈夫だったですよ。」
カウンターは満席だったので、
ぼくは佐々木恭子の横に立ち、ウイスキーの水割りを頼みました。
「ブログも拝見したんですが、
『自作の料理』といっても、そんなに大したものではないだろうと思っていたら、
趣味の範囲をはるかに超えた、素晴らしいものだったのでびっくりしました。」
「いえいえそんな、下手の横好きなんですよ、ありがとうございます・・・」
佐々木恭子とは、それからぼくがスピナーズで前日に会った、
天本英世似の画家の男性の話になった。
「『短所を磨け』って、すごい言葉だと思うんですよね。」
ぼくは天本英世と話をしてから、
この言葉のことばかり考えている。
「『短所と長所は裏腹だ』とかいう言葉は、よく耳にしますけどね。」
佐々木恭子も話を合わせる。
「短所と長所を一体のものとして捉える考え方は、
ぼくもこれまでしていたんですよ。
でも天本英世は、短所と長所を切り離し、
『長所は誰でも同じで、短所こそが、その人の個性を表す。
だから短所を磨くことこそが、芸術では大事なんだ』
と言うんです。
長所も短所も社会との関わりの中で決まってくるもので、
長所は社会で生きていく上で有利な性質、
短所は不利な性質ですよね。
その『不利な性質』を磨きながら、社会で生きていくことって、
凄みがあるなと思うんです・・・」
「なるほどたしかにそうですね、
私も今まで、長所と短所をそういうようには考えませんでした・・・」
佐々木恭子とは、1時間ほど話をして、
12時を過ぎたら、佐々木恭子は帰って行きました。
ぼくも佐々木恭子が帰ったあと、さらにほかのお客さんと少し話し、
残っていた水割りを飲み干して家に帰りました。
「またお酒を飲む口実を探そうとしているでしょ。」
チェブ夫は何でもお見通しだな・・・。