昨日のおっさんひとり飯は・・・。
外飲みから帰って、さらに一人飲み。
おととい、というか昨日の朝まで、四条大宮で誕生祝いをしていたから、
昨日は昼に起き、お粥を一杯食べたら、それから腹が減らなかった。
昼めしは食べないことにし、少し仕事をして、
夜の9時頃になったらようやく酒が抜けてきて、
今度は気持ちが悪くなってきた。
気持ち悪いのが少し治まってきたころに、誘いのメールが入ってきて外飲み。
12時過ぎに家に帰って、一杯だけ飲もうと冷蔵庫にあるものを出してきたら、
止まらなくなって結局また朝の5時まで一人で飲んだ。
冷蔵庫から出してきたのは、まずはすぐきと納豆。
すぐきは農家のおばさんが古漬けになったのを売っていたから買ってきた。
あっという間に食べてしまい、まだ腹が減っていたから、
さらにツマミを色々作った。
厚揚げの焼いたの。
フライパンでさっと焼き、大根おろしとショウガ、青ねぎ、ポン酢醤油をかける。
ゴーヤのおひたし。
サッと塩ゆでし、かつお節とポン酢醤油。
冷やしトマト。
家飲みするときの、相手はツイッター。
夜中でもう誰もいないから、延々とひとりごとを呟いている。
誘いのメールを送ってきたのは、佐々木恭子似の女性だった。
佐々木恭子とは、スピナーズで2回ほど隣り合わせになり、連絡先を交換した。
アラフォーの佐々木恭子は、人生に迷っているところがあるらしい。
「『善悪』などの価値観は、時代によっていくらでも変わるものだから、
もちろんそれに合わせる必要はあるにせよ、
自分の行動を決めていく上での絶対的な基準にはならないと思うんです。
といって『心地よい』とかいうことも、何だかしっくり来ない気がする。
高野さんは自分の行動を、どんな基準で決めているんですか?」
そう聞かれ、ぼくは少し考えた。
酒ばかり飲み、ロクなことは全くしないぼくだけれど、
ぼくは自分の行動を、どうやって決めているのか・・・。
やがてぼくは、次のように答えた。
「ぼくももちろん、様々な価値観に合わせて、頭で考えはするんですが、
最終的には、『体がどう感じているのか』に耳を傾けることが
一番大事だと思っています。
自分の体は、『自分がどうすべきであるか』を、
すべて知っていると思うんですよね。
頭で考えた『言葉』は、体が発する声を見えなくしてしまうことが多いから、
行動基準を言葉で定めるようなことは、
できるだけしないほうがいいとぼくは思っています・・・」
「それって簡単なようで、一番難しいことですね・・・」
佐々木恭子の悩みは晴れない。
「誰でもできると思うんですけどね・・・」
ぼくは一人で、さらにワインをお代わりした。
「おっさんは、お酒も体が『飲め』と言っているんだね。」
体のいい言い訳かな、これも。