2013-07-14

居酒屋「ふる里」、短所と長所

昨日は家で食事を作らず・・・。


居酒屋「ふる里」で外飲みしました。


付き合ってもらったのは、松下奈緒似の女性。

昨日もスピナーズへ行ったら、例によって楽しくなり、
家で食べられるようにはしてあったのだけれど、
そのまま外で食べることにしてしまったという次第。


「ふる里」は阪急大宮駅横の、不二家があるビルの3階にあり、
居酒屋とはいえ魚料理を中心とした、かなりおいしい料理を出します。

それなのに、値段は居酒屋級で安いですから、
何ともありがたい店です。


まずはやはり、ハモの落とし。

居酒屋ふる里 ハモの落とし

京都の夏は、これがないと始まらないんですね。


スルメイカのワタ味噌焼き。

居酒屋ふる里 スルメイカのワタ味噌焼き

スルメイカの焼いたのを、
ワタと味噌をホイル焼きしたのをつけて食べるようになっている。

これはうまかったです。


水なす。

居酒屋ふる里 水なす

うす塩で揉んだのを、ショウガにだし醤油で食べるようになっている。


お通しもうまい。

居酒屋ふる里 お通し

イワシの梅煮と鯛の子の煮こごり。


以上の肴に、冷や酒を3合で、お勘定は3,050円。

いいんじゃないですか。




松下奈緒は、これで帰りましたが、
ぼくはスピナーズへ戻りました。

ガラス戸から中の様子を窺うと、
ぼくにしきりと手招きしている女性がいる。

中に入ってみると、佐々木恭子似の女性でした。


佐々木恭子はたぶん40歳くらい、
スピナーズへは数回来たことがあるとのことで、
ぼくはちょうど一週間前、たまたま隣り合わせて話をしました。

「先週は私、ずいぶん酔ってしまったから、
失礼がなかったかと思って・・・」

「いや、ぜんぜん大丈夫だったですよ。」

カウンターは満席だったので、
ぼくは佐々木恭子の横に立ち、ウイスキーの水割りを頼みました。




「ブログも拝見したんですが、
『自作の料理』といっても、そんなに大したものではないだろうと思っていたら、
趣味の範囲をはるかに超えた、素晴らしいものだったのでびっくりしました。」

「いえいえそんな、下手の横好きなんですよ、ありがとうございます・・・」


佐々木恭子とは、それからぼくがスピナーズで前日に会った、
天本英世似の画家の男性の話になった。

「『短所を磨け』って、すごい言葉だと思うんですよね。」

ぼくは天本英世と話をしてから、
この言葉のことばかり考えている。

「『短所と長所は裏腹だ』とかいう言葉は、よく耳にしますけどね。」

佐々木恭子も話を合わせる。

「短所と長所を一体のものとして捉える考え方は、
ぼくもこれまでしていたんですよ。

でも天本英世は、短所と長所を切り離し、
『長所は誰でも同じで、短所こそが、その人の個性を表す。
だから短所を磨くことこそが、芸術では大事なんだ』
と言うんです。

長所も短所も社会との関わりの中で決まってくるもので、
長所は社会で生きていく上で有利な性質、
短所は不利な性質ですよね。

その『不利な性質』を磨きながら、社会で生きていくことって、
凄みがあるなと思うんです・・・」

「なるほどたしかにそうですね、
私も今まで、長所と短所をそういうようには考えませんでした・・・」


佐々木恭子とは、1時間ほど話をして、
12時を過ぎたら、佐々木恭子は帰って行きました。

ぼくも佐々木恭子が帰ったあと、さらにほかのお客さんと少し話し、
残っていた水割りを飲み干して家に帰りました。




「またお酒を飲む口実を探そうとしているでしょ。」


チェブ夫は何でもお見通しだな・・・。