土曜日は、ぼくの中で、「新福菜館三条店の日」ということになっている。
しかしこのことは、ぼくの理性が決めているのではない。
ぼくの肉体が、理性とは関わりなく勝手に決めている。
このブログを以前から見てくださっている方は、よくご存知のことと思うけれど、ぼくは新福菜館三条店のラーメンの、中毒になっている。
毎週1回、土曜日の午後になると、このラーメンが食べたくて、いても立ってもいられなくなる。
「毎日ラーメンを食べないと気が済まない」という人は、少なくないと思うけれども、特定の店のラーメンを、週に1回、決まった曜日に食べたくなるというのはどういうわけなのか。
理由はともかく、そうなってしまっている以上、従わざるを得ないというわけだ。
注文するものは、もういつも決まっている。
まずはビールの中瓶とキムチ、餃子をたのみ、餃子が焼けるのを待ちながら、キムチをツマミにビールを飲む。
ビールを飲んでいるうちに、餃子が到着する。
この餃子が、ニンニクの量といい、肉と野菜のバランスといい、皮の厚さといい、焼き加減といい、すべてにおいて絶妙で、これを食べると、何ともいえぬ幸せな感じに包まれる。
餃子を食べ終わるすこし前に、ちょうど餃子を食べ終わるころ出てくるよう、タイミングを見計らってラーメンをたのむ。
並のかたいめ。
コショウなどはかけずに食べる。
甘辛い醤油味にちょっと酸味のきいた豚骨スープ、プリプリのうす切りチャーシュー、コシが強く、スープによく馴染んだ麺のバランスが例えようがないほど良く、スープをすべて飲み干すまで、夢中で一気に食べることになる。
またこのラーメンは、十分なコクがありながらそれほど脂っこくないから、食べ終わっても腹にもたれることがない。
ラーメンを食べ終わると、あまりの満足感に、半ば朦朧としている。
家に帰って、たっぷりと昼寝をするのが、ぼくのいつものパターンになっている。
晩酌は、昼にたらふく食べたから、軽く済ませることにする。
冷蔵庫に豚コマ肉も入っているのだけれど、もうさすがに食べる気がしない。
オクラおろし。
サッと塩ゆでして小口切りにしたオクラと、軽く汁をしぼった大根おろしをよく混ぜあわせ、冷蔵庫に30分ほどおいてから、ちりめんじゃこを加えてさらに混ぜ、ポン酢醤油をかける。
とろろ昆布と梅干しの吸い物。
削りぶしととろろ昆布、梅干し、青ねぎをお椀に入れ、お湯を注いでうすくち醤油で味をつける。
焼きナス。
おろしショウガと削りぶし、醤油。
新玉ねぎのスライス。
削りぶしと、からし酢醤油。
冷やしトマト。
「週に1ぺんの昼ビールなんだから、たまには他のところへ行けばいいのに。」
浮気をしても、かならず次の日行きたくなるんだ。