昨日は外飲み。
「生活のサイクルを、ちょっと早めにシフトさせなくては・・・」
この頃そう思い始めている。
遅くまで起きていると、どうしても酒をたくさん飲んでしまうことになりがちだ。
そうすると、ぼくの場合酒が次の日に残るから、生活の効率が悪くなる。
それに人より遅いサイクルで生活していると、どうも遅れを取っているような気分になる。
自分が仕事をしている時間に、もう人は晩酌しているとなると、仕事をするのが嫌になってしまう。
こんなことを考えるようになったのも、ギターの練習が日課に加わったからだ。
ギターの練習は、始めるとあっという間に2~3時間が経ってしまう。
それだけの時間を割くためには、他の時間の効率を上げないと、生活が回らなくなる。
そこでこれから、12時に寝て、6時に起きる生活を目指すことにした。
今まで2時に寝て8時に起きるというような生活だったから、2時間早く、シフトさせないといけないことになる。
スピナーズへも、遅い時間帯に行くのでなく、早めに行くようにすることにした。
それで昨日は、スピナーズへ7時半に行った。
店の前に来たら、ちょうどマスターのキム君が看板を出している。
「お、高野さん、今日は早駆けっすね・・・」
ぼくは生活サイクルのことについて説明する。
店に入って、ビールを注文した。
しばらくはお客はぼく一人だったから、キム君と三条会商店街七夕祭りでのライブについて話をする。
「クラプトンと、あとビートルズも少しやろうと思っているんですよ・・・」
ぼくがそう言うと、キム君は早速、クラプトンやビートルズの、ギター1本で演奏してもかっこよさそうな曲を、あれこれ見繕ってかけてくれる。
ビールを1杯飲み終わると、九十九一似の男性が来た。
「あれ、高野さん、早いですね。」
ぼくは生活サイクルの話をする。
「いやそれがいいですよ、やはり早寝早起きは基本ですね・・・」
九十九一とも、七夕ライブの話をした。
九十九一はおやじバンドでは先輩だから、選曲やら演奏の仕方やらについてあれこれ一緒に考えてくれる。
「九十九さんも、2~3曲いっしょにやりませんか?」
九十九一とは年代が近いから、音楽の趣味もわりと似ている。
「いやいや、三条会は地元過ぎて、ぼくはちょっと無理ですわ・・・」
何度か誘っているのだけれど、九十九一はいつも固辞する。
ビールをさらに2杯飲み、気分が良くなってきたぼくは、もう今日は、家で食事を作らないことにした。
「ご無沙汰している店を一周りするのも悪くない・・・」
そろそろ出かけようかと思っていたら、松下奈緒似の女性が来た。
松下奈緒につられて、ぼくも焼酎水割りをお代わり。
松下奈緒は、自分で魚が捌けるようになりたいそうだ。
「高野さん、今度しめサバの作り方教えてよ・・・」
女性にそんなことを言われてしまっては、断ることなどできるわけがない。
「いいとも、まかせとけ・・・」
ぼくは安請け合いをする。
焼酎を飲み終わり、もう10時近くになっていたが、これから出かけることにした。
まずは「Kaju」。
ぼくは「Kajuがホームグラウンド」と決めているのだが、このところスピナーズばかりへ行って、ちょっとご無沙汰してしまっている。
Kajuはバーだが、料理もうまい。
キムチはマスターKajuさんのお手製。
そこらのキムチよりよっぽどうまい。
それからギョウザ。
これもマスターのお手製で、ショウガが利いた、洒落た味。
Kajuは今年の7月で、10周年になる。
「周年のパーティーとかするんですか?」
「狙っている会場があるんですが、そこが使えればするつもりです・・・」
他の店がどこも使ったことがない、ビックリするような場所を手配しようとしているのだそうだ。
Kajuを出て、次は立ち飲み屋「てら」へ。
「新宿会館」という、スナックばかりが入っている古い飲み屋アパートの、奥に入ったところにあるのだけれど、いつも若い人ばかりが驚くほどたくさんいる。
昨日もカウンターのまわりで、人が二重になって飲んでいた。
てらも、料理がかなりうまい。
さっくりとして、かつ柔らかい串揚げ。
しかも1本80円~100円の激安価格。
焼酎水割りを1杯飲んでてらを出て、寄らないといけない店を思い出す。
「えみちゃんのところに顔を出しておかなくちゃ・・・」
えみちゃんは、新宿会館の2階で「スナック都」を経営している。
高齢化しているこの界隈のスナックにあって、えみちゃんは一番若く、ぼくと同年代。
元々はこのあたりの飲み屋の客で、それが3年前にスナックを始めることになった。
ぼくは都がオープンした当初から、時々顔を出している。
焼酎水割りを1杯飲み、カラオケを1曲歌う。
ぼくが金がないのを知っているから、いつもスナックとしては考えられない値段にしてくれる。
「でも高野さんだからサービスして安くしてるんだから、ブログに 『安い』 とは書かんといてや・・・」
この店は、通常でもセット3000円だから、十分安い。
都を出ると、小腹が空いていた。
それでラーメンを食べに行くことにした。
ラーメンは、このあたりでは後院通をちょっと上がり、中京警察署を越えたところにある「香来」が、圧倒的にうまい。
以前近くにあまりおいしくないラーメン屋があったが、お客を全部取られてしまったからだろう、最近つぶれてしまった。
香来のラーメンは、京都発祥の味の一つである「背脂醤油系」。
うす味であっさりしているのだが、同時にきちんとコクがある。
麺は細くてコシがあり、チャーシューはホロホロにやわらかい。
香来でもビールを1杯飲み、店を出て、時計を見たら・・・。
午前1時・・・。
「寝る予定だった12時を、もう1時間も過ぎている・・・」
家に帰り、グズグズと歯を磨いたりして、布団に入ったのはいつもと同じ、午前2時。
今朝起きたら8時を回っていて、しかも飲み過ぎて酒が残り、まだ普通に酔っ払っている・・・。
「早く飲みはじめても、ただたくさん飲んだだけだったね。」
三日坊主にすらなれなかったな。