昨日のおっさんひとり飯は・・・。
鯛アラのにゅうめん。
今週も、月曜日の買い出しで鯛アラを買った。
養殖とはいえ、280円でパックに山盛り入ってくる鯛アラは、
安いし、うまいし、日持ちはするしで、ついつい毎週買ってしまう。
鯛アラは、やはりシンプルに和風の味付けをするのがうまい。
その分、和風はもちろん、洋風の味付けにも合うイワシなどと比べると、
料理の種類が限られてきて、
料理の面白さには欠けるところがあるのだが、
これだけうまいのだから、それも仕方がないことだ。
鯛アラを料理するには、
鯛アラから出てくる黄金のだしを、どう利用するかがポイントになる。
だから一番シンプルなのは、潮汁。
鯛アラのだしに薄く味付けした吸物のうまさは、
この世のものとは思えない。
昨日はここに、そうめんを入れることにした。
鯛アラの吸物は、味のきついものを入れてしまうと、
鯛のせっかくの風味が消えてしまってもったいない。
ネギやシメジなどは、もちろん論外。
豆腐も、汁を味わうのを重視するならやめたほうがいい。
昨日は三つ葉だけを添えることにした。
鯛アラを料理するのは、難しいことは何もない。
まず熱湯でさっと湯通しし、アクの出たお湯を捨てたら、
水で洗い、ウロコや血の塊をていねいに落とす。
ここでどれだけ丁寧にやるかで、ほぼ味が決まる。
鍋に、鯛アラの量にもよるが、4~5カップの水を入れ、
5センチ角ほどのだし昆布を入れて中火にかける。
煮立ったら鯛アラを入れ、丁寧にアクを取りながら、弱火で5分煮る。
酒大さじ3~4、うすくち醤油大さじ2~3、塩少々で味付けし、
さらに5分煮る。
固めにゆでて水で洗い、熱湯で温めたそうめんを器に入れ、
鯛アラを乗せたら汁をかけ、ざく切りにした三つ葉を散らす。
一食分の原価200円ほどで、最高のごちそうになる。
あとは、厚揚げの焼いたの。
おとといの南蛮漬け。
赤カブのぬか漬け。
昨日も晩酌前に、京都四条大宮のバー「スピナーズ」へ行った。
まずは、七夕ライブで借りることになっている、
マスター キム君所有のギターアンプの試験を兼ねて、
その場にいた4~5人のお客様を相手に、ギター演奏を一曲披露。
パチパチと拍手はしてもらったが、演奏した曲が古すぎて、
30代のお客さんは聞いたことがなかった様子。
当日がちょっと不安になった。
その後はカウンターで、
隣り合わせた松嶋菜々子似の女性と話しながらビールを飲んだ。
松嶋菜々子は、これからの人生に迷っているところがあるらしい。
「これまで夫のため、子供のため、両親のためと、
人のためばかりに生きてきたけれど、
これから自分の人生を見つけていかないといけなくなっているんです・・・」
彼もいるが、彼が自分の存在にどう意義を感じてくれるかよく分からず、
「自分は彼の、足手まといになっているのではないか」
と考えてしまうこともあるとのこと。
「高野さんは、彼女さんと付き合うのは、
何がいいと思っているんですか?」
子供を作り、家庭を築こうとするわけでもないカップルの、
どこに意義を感じるのかと松嶋菜々子に聞かれた。
ぼくの答えは簡単だ。
「彼女と一緒にいると、幸せを感じるからなんですよ・・・」
ぼくは以前も、幸せを感じる瞬間はたくさんあった。
家で好きな肴をつくり、ツイッターをしながら晩酌するとき・・・。
新福菜館三条店の、餃子とラーメンを食べるとき・・・。
でも彼女と付き合い始めてみて、
彼女と一緒に過ごしているときには、次元が違うかと思うくらい、
大きな幸せを感じるようになった。
「ぼくは人生で、幸せを感じられれば十分で、
それ以上のことはあまり求めていないんですよ・・・」
「高野さんは、分かりやすいわ・・・」
「おっさんは単純だからね。」
というよりアホだよな。