昨日のおっさんひとり飯は・・・。
イカとトマトのサッと炒め。
昨日は買い出しへ行き、新鮮なスルメイカが冷蔵庫に入っていた。
晩酌前にスピナーズへ行き、
ビールを2杯に焼酎水割りを2杯も飲んで帰ってきたぼくだったが、
「このスルメイカは新鮮な今日のうちに、
何としても使ってしまわなければいけない・・・」
スルメイカをどうやって食べるか、考えはじめた。
新鮮なスルメイカは、一番簡単にやるのなら、
サッとゆでてショウガ醤油やからし酢味噌で食べるのがうまい。
お造りでも食べられるものだから、火を通しすぎてはもったいない。
あとは洋風や中華風でサッと炒めるのもいい。
それからトマト煮・・・。
ここまで考えて、ぼくの頭のなかで、回路がつながった。
ぼくはこのごろ、フレッシュトマトを料理に使うのに凝っている。
「フレッシュトマトを、イカと炒め合わせたらうまいのではないか・・・」
早速やってみることにした。
イカは中身を外し、
胴は内側にタテに入っている軟骨を引き抜いて5ミリ幅くらいの輪切り、
中身は目から上を切り落とし、足の根元にあるクチバシを取り除き、
ゲソをぶつ切りにする。
トマトは中くらいの大きさのやつなら、ヘタを落として8等分のくし切りにする。
昨日はトマトが小ぶりだったので、2つ使った。
あとはぶつ切りの青ねぎを1本分。
酒とうすくち醤油それぞれ大さじ1、おろしショウガ小さじ1を合わせておく。
小さじ1の片栗粉に水小さじ2の、水溶き片栗粉も用意しておく。
フライパンに、ゴマ油と輪切り唐辛子少々を入れ、強火にかける。
イカを入れ、30秒ほど炒めてピンク色になってきたら、合わせ調味料を入れる。
つづいてトマトと青ねぎを入れる。
これも炒め時間は30秒ほど、トマトから水気が出てきたら、
水溶き片栗粉でトロミをつけて、味を見て塩少々を入れ、火を止める。
ゆでて水で洗い、熱湯で温めたそうめんを添えた。
自分で言うのも何だけれど、これは最高にうまい。
このところのフレッシュトマトシリーズの中でも、一番うまいと思った。
京都四条大宮のバー「スピナーズ」へは、
1時間ほどいて、ビールを2杯くらい飲むつもりで行った。
店に入ると、松下奈緒似、麻生久美子似、2人の女性が、
カウンターで一席あけて座っている。
「あいだに座ってもいいですか」
「もちろんよ、どうぞどうぞ」
ぼくはビールを注文し、2人の女性としばらく話した。
ところがぼくがまだビールを飲み終わらないうちに、
女性は2人とも、それぞれ用事で帰っていった。
「ぼくもこのビールを飲んだら、サクッと帰ろうか・・・」
家へ帰ればまた飲むのだから、ここでそれほど飲むこともない。
しかしそれだと、ぼくがいかにも「女性目当て」だという印象を、
話に加わってくれていた、バーテンのコウイチ君に与えかねない。
それにだいたいここへは、
「ビールを2杯飲んで帰ろう」と思って来ている。
そこでコウイチ君を相手に、
ビールをもう一杯飲んでから帰ることにした。
コウイチ君としばらく話しているうちに、ビールは残り少なくなってきた。
「これを飲み終わったら帰ろう・・・」
そう思っていたら、マスターのキム君が、外出先からもどって来た。
さらにさっきまでいたお客さんもすでに帰り、
カウンターにいるのはぼく一人になっている。
「せっかくキム君がもどって来たのに、
お客さんが誰もいないのでは申し訳ない・・・」
そう思ったぼくは、キム君とコウイチ君にもお酒を奢り、
焼酎水割りを飲むことにした。
焼酎を飲んでいるうちに、男性のお客さんが入ってきた。
年のころは40代、「まっちゃん」と呼ばれる、このあたりでは知られた人だ。
生まれも育ちも四条大宮、
雑誌などで四条大宮の飲み屋を紹介することもあるまっちゃんとは、
ぼくも一度話してみたいと思っていた。
キム君が、まっちゃんにぼくを紹介してくれる。
「この人が、例のブログを書いている人です・・・」
まっちゃんは、ぼくのブログを時々読んでくれていたそうだ。
それから一気に、話が盛り上がった。
まっちゃんは、生まれ育った四条大宮にたいする想いが熱い。
以前は昔ながらの飲み屋しかなかった四条大宮を何とか盛り上げたいと、
ぼくなどが聞くとびっくりするようなことを、これまでにしてきている。
「高野さんもぜひ、ブログを通じて、
四条大宮を盛り上げていってください・・・」
四条大宮は、ぼくも大好きな街だから、
それは願ってもないことだ。
話が盛り上がるうちに、倖田來未似の女性が来たから、
ぼくは焼酎をもう一杯たのんだ。
けっきょく飲み終わって店を出たのは、
1時間のつもりが、2時間半も経っていた。
「人が来るたびに酒をたのんでいたのでは世話ないね。」
お調子者にもほどがあるな。