ガイドブックやウェブサイト、クチコミサイトにも、老舗店や有名店は載っているけれど、他人の評価と自分の評価は、かならずしも一致するわけでもなく、それがほんとに、自分にとっての名店であるかどうかは、実際に食べてみないとわからないのだよな。
たまに誰からもノーマークの、まったく知られていない店が、ほんとにうまい、という場合があって、そういう店を見つけるというのは、まさに食べ歩きの醍醐味。
というわけで、僕も日々、食べ歩きに精進しているわけなのだが、物事がなんでも、正の面があれば、負の面があるように、食べ歩きにもつらいことがある。
好みもあるから、半分はあまりうまくない。
だから時々は、絶対にうまいとわかっている店に行きたくなるので、今日はこの「たかばし」に来たというわけだ。
ここのラーメンは、つくづくうまい。
生ビールにキムチ。
まずは当然こうくるわけだ。
ラーメン並、麺かため。
小ライス。
餃子。
で今日はこれを、ラーメンが来るまでは、キムチをアテにビールを飲んで、ラーメンが来たら、ラーメン、ライス、ビールのトライアングル、三角食べを実践するわけだが、やはり第一旭はさすがだな。
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またほんとの名店は、単にうまい食い物であるというだけじゃなく、自分に、まだ見たことがない、新たな世界を教えてくれる存在でもある。
そういうことっていうのは、何者にも代え難い、ということがあるわけだ。
それから次に、同じ分野のもの、ラーメンならラーメン、を網羅的に食べてみることで、そこに系統関係、進化のプロセスが見えてきて、それによって、ラーメンならラーメンというものの本質が何なのかが、よりくっきり見えてくるということがある。
それも楽しい。
そういう意味じゃ、ラーメンというのは、ほんとによくできた食い物で、安いから、食べ歩くのに経済的な負担もかからないし、さらに食べれば食べるほど、その向こうに新たな世界が見えてくるという、とてつもない奥行きの深さをもっている。
世に評論家というものをもっている、個別の食い物というのは、ラーメンくらいなものなのじゃないか。
カレー評論家とかうどん評論家とか、聞いたことないしな。
というわけで、僕も日々、食べ歩きに精進しているわけなのだが、物事がなんでも、正の面があれば、負の面があるように、食べ歩きにもつらいことがある。
うまいものが食える確率が低いのだ。
ほんとにうまいと思える店は、10軒に一つもないんじゃないか。好みもあるから、半分はあまりうまくない。
10軒に1軒くらいは、ひどい。
ブログには、ほんとに最悪な店は、書きようがないので、載せないことにしているし、あまりよくなくても、よろこんでいるお客さんもいるのだろうと思えば、いいとだけ取り出して書いたり、いいとこが見つからなければ、関係ないこと延々と書いてしまったりするのだが、実際はそんなもんだ。だから時々は、絶対にうまいとわかっている店に行きたくなるので、今日はこの「たかばし」に来たというわけだ。
ここのラーメンは、つくづくうまい。
「第一旭」の支店になるわけだが、Bivi二条というアミューズメントビルに入っていて、女性や子供のお客を意識して、店舗の造りはおしゃれになってはいるが、第一旭のガテン系のDNAは健在だ。
惜しむらくは、麺が女性向けの、喉越しにやさしい細麺になっていて、かためを頼んでも、すぐにヘタってしまうのが欠点だが、僕はラーメンは、どちらかといえばスープを楽しむ方なので、遠くの本店まで行って、延々と並ぶことを考えれば、家から近くのこちらで十分なのだ。まずは当然こうくるわけだ。
以上がやはり、ラーメンにおけるフルコースだろうな。
で今日はこれを、ラーメンが来るまでは、キムチをアテにビールを飲んで、ラーメンが来たら、ラーメン、ライス、ビールのトライアングル、三角食べを実践するわけだが、やはり第一旭はさすがだな。
ラーメンを食い、それをおかずにめしを食い、ここでキムチをはさんでビールに行けば、キムチで口の中がリセットされて、当然問題ないのだが、キムチをはさまず、ラーメンとめしのあと直接ビールへ行っても、ぜんぜんオーケー。
これは不思議だな、昨日食べたラーメンでは、これはダメだった。
何がちがうんだろう。
新福菜館も、これはオーケーなのだ。
僕は正直な感想をいえば、ビールのアテにならないラーメンは、もうそれだけの理由で下がれだな。
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帰りに三条商店街で、晩めしの買い物をした。
そしたらそこで、「広島の人」に会った。
いや正確にいえば、広島の人とは、その人が僕を呼ぶ呼び方なのだが、3月4日に、広島からこちらへ出てきて、初めて行った居酒屋で会った人なのだ。
僕が広島から今日来たという話をしていたら、その人は4月から広島へ転勤になるということで、またその人も飲食店を食べ歩くのが好きな人で、京都の飲食店、広島の飲食店のことで、話が盛り上がったのだ。その人とは縁があるみたいで、ゴールデンウィークの時だったと思うが、帰省してきていたのだろう、前の居酒屋とはべつの居酒屋で、会ったことがあって、今回もお盆だから帰っているのだろうが、2度めの再会。
「新福菜館三条店に行ってきたんですよ、僕あそこが好きでね」
とのこと、僕と食い物の趣味があうんだな。
その人には、広島のいろいろな飲食店の中で、「恵美」にはぜひ行ってくれと、教えてあったのだが、今日聞いたら、なんと行こうとして、広島中央卸売市場の関連棟までは行ったのだが、どこにあるか見つからなくて、天丼を食べて帰ってきたのだそうだ。
残念、おしい。
今日場所をくわしく教えておいたから、今度は無事、行ってくれるといいんだがな。
時々急に休みになるから、朝電話してから行ってもらえたほうが確実なんだが。
082-279-2741 僕のブログも見てくれていて、
「今朝仕事のことで、何か思い付いたって書いてありましたね、よかったですね」
と言ってもらった。
嬉しかった。
あ、広島の人、もしこの記事読んでたら、僕のメール
に、よかったら、連絡先教えてくれませんか?
僕、そのうち広島へも行きますので、恵美でいっしょにめし食いましょう。