豚に塩をふるとき、初めこのぐらいだろうと思って塩をつまむのだが、それをふってみると、なんだか足りないような気がしてしまうのだよな。
それで追加した分が、そのまま余分だった。
自分の感覚を素直に信じられないと、だいたい失敗するのだよな。
頭で考えてしまうと、ダメなのだ。
といって、考えないのもダメだと思うが。
どっちだよ。
中学の修学旅行以来の奈良、覚えていたのは大仏さんの顔だけで、あとはまったく記憶になかった。
大仏殿から二月堂、春日大社、ならまちで食事をして、志賀直哉旧居から、興福寺。
お盆休みだから、混んでるし、しかも暑いし、最悪だろうと思っていたら、東大寺などは混んではいたが、京都の清水寺などに比べれば、まったくかわいいもの。暑さもいっ時ほどではなかったから、2万歩は歩いたと思うが、気分は上々だった。
今日まわった範囲で、奈良の印象をひとことで言えば、これは遺跡なんだな、という感じ。
京都の寺社は、世界遺産に登録されていたりするところでも、現役バリバリ、今でも実際に機能しているところが多く、真宗の総本山など、新興宗教かと思うくらい、宗教の匂いをギラギラとふりまいていたりするのだが、奈良は枯れてるな。
その分、昔のものがそのまま変わらずに残っていたりする、ということなのだろう。
今回は奈良駅周辺をまわっただけだったから、まだ見るべきものをいろいろ残していて、あと何回かは行くつもり。