このサイトは、おっさんひとり飯の「旧サイト」です。
新サイトはこちら
へ移動しました。
なんでサイトを移動したの?⇒ こちら

2010-09-19

新幹線

東海道新幹線、のぞみやひかりが、6、7分間隔で運転し、さらにそのあいだをこだまが走っている。
これだけのスピードで走って、よくぶつからないものだと思うところだが、技術の進歩というものは、これだけのところに来ているというということだ。
しかしそれが、じつは薄氷の上を進むような、際どいものなのではないかという疑いは、猛スピードで過ぎ去っていく外の景色を眺めていると、どうしても拭い去ることができないのであって、そうやって疑う人間のほうが、正常な感覚をもっているのじゃないかと僕は思う。

どうでもいが。

京都駅でお弁当、やはり京都らしいものを買ってみたいと思って、「京のおばんざい」1,000円と、「祇園」1,300円というのがあったのだが、「京のおばんざい」のほうを選んでみた。

中身は右下から、ごま豆腐、牛肉とごぼうの醤油煮、炒り卵と枝豆のせ、みたいなもの、 高野豆腐と野菜の炊いたん、上段左から、昆布巻き、蓮根の炊いたん、だし巻き卵、パプリカの炊いたん、青唐辛子とおかかの炊いたん、おからコロッケ、鮭の味噌付け、塩昆布、というラインナップ。
ごはんの上には、お新香と栗、にんじん、それに薄っぺらい松茸も、形ばかり添えられていた。
たしかにどれも、細かく見れば京都らしいのだが、おばんざいというのは、材料がとくべつ変わったものがあるというわけでもなく、京都のふつうの家庭料理という意味だから、全体として、ふつうの幕の内弁当なんかとどう違うのか、主張がむずかしいところがあるだろう。
苦心しているのだろうと思う。

窓から見える、関西の山。
関東は、広い平野があって、そのまわりに、険しい、ゴツゴツとした山が連なっているわけだけれども、関西や山陰の山は、平地の中にあって、こんもりと、お椀を伏せたように、かわいらしく、品がよい。
それでだいたい、その山が、神様として祀られていたりとか、するわけだ。
たしかにああいう、こんもりとした山を見ると、神様として祀りたくなる気持ちは、わかる気もする。