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2009-07-31

福岡舞鶴 「長浜屋台 やまちゃん 天神店」

ネットで調べて、かなり評判の良かったこの店へ行ってみた。「天神店」というのは、東京銀座にも店を出したのだそうだ。そちらはラーメンだけなのだそうだが、こちらは「長浜屋台」というだけあって、串物とか、鉄板的なものとか、あと魚市場が近いからな、魚の刺身もけっこうあって、そういうメニューの一つとしてラーメンがあるという、まさに長浜の屋台によくあるスタイル。実際この店、初めは屋台からスタートしたのだそうだ。

若い店員はみな揃いの黒いTシャツを着ているのだが、一人ジーンズにダンガリーシャツ、白い長靴というスタイルの、50代かな、もちょっと上かな、位の、ワイルドワンズの鳥塚しげき、上の写真、に髭を生やしたという感じの顔の人がいて、たぶんこの人が「やまちゃん」なんだろう、聞かなかったが、で要はこの店、この人がいいんだな。まず動きがいい。接客の先頭に立っていて、店内を常に見回していて、注文しようと思うとすっと目が合って、すぐにすーっと寄ってくる。それから注文や、人の話を聞く時の表情がいい。相手の話をきちんと受け止めていますよ、ということを明らかに示す、何ともいい顔をする。そういうことって、接客のイロハのイだったりするのだろうけど、それをきちんと実行できる人って、なかなかいないよな。またこのやまちゃんの教育が行き届いているのだろう、若い、全員男性の店員も、実にいい動きと顔をして、仕事をしていた。

当然とりあえず生ビール。

それからレバ刺し。750円。レバーは生きが良く、ぷりぷりしてうまい。かかっているタレは「やまちゃんスペシャル」というのだそうで、ゴマ油と醤油、ニンニク、他にも色々入っているのだろう。たしかにレバ刺し、ゴマ油に塩とおろしニンニク、みたいなもので、あっさり食べさせることが多いと思うが、こういうこってりしたタレで食べるのも、酒のアテには抜群で、なかなかいいな。

それから串物もちょこっと頼んでみた。ズリ120円と、バラ150円。普通に塩焼きだが、甘酢みたいなものをかけたキャベツが一緒についてきて、これがなかなかいい。焼き物の脂っこさを、絶妙に中和してくれるんだな。こういう風にキャベツを付けるのって、こちらでは普通なのかな。いずれにしても気が利いてるよな。

ほんとは酒は、ビール一杯にしておくつもりだったが、こういう気分のいい飲み屋に来て、うまいつまみを食っちゃうと、酒も進んじゃうよな。芋焼酎ロック。やっぱ九州だしね。

そしてラーメン。550円。うん、このラーメンはうまかった。長浜流に上に厚い脂の層が覆っていて、その下にコクのある、わずかに臭みのあるスープ。あまり余分なものを入れておらず、わりとストレートに勝負している感じだと思うが、うまく説明できないのだが、生き生きしている感じがして、とにかくうまい。

麺は、注文する時固さを聞かれたから、どうするのがお薦めかと聞いたら、固めにする人が多いが、普通のほうがスープとの絡みが良い、ということでそうしたのだが、細めだが極細とまではいかない太さ、これがコシがあって、またうまいんだな。チャーシューもうまかったが、夢中で食ってしまったのと、ちょっと酔っていたので、詳しく覚えてない。一気にスープまで飲み干してしまった。

あとこの店で特筆すべきことは、サインの色紙が一枚も張っていないのだ、店内に。これはこの店のポリシーなのだと思う。あのサイン色紙って、「有名人が来てますよ、この店」という、ほとんど自慢とも受け取れること以外、何も伝えていないなと前から思っていたが、それが実際こうやって一枚もないのは、実に気持ちいい。その代わり、いろんな人に頼まれたりするのだろう、ポスターは天井や壁に山ほど張ってあって、そこに一緒にサインもされてたりするのだが、これは色紙とは全然違うよな、その人が伝えたいことを、店が伝えてあげているわけなんだから。

まあしかしこの店、繰り返しになるが、居心地がよく、料理もうまく、値段も安い。ほんとにいい店。おすすめだな。

長浜屋台 やまちゃん 天神店 (ラーメン / 天神、赤坂、西鉄福岡(天神))
★★★★★ 5.0

2009-07-29

福岡天神 「Shin-Shin天神店」

福岡市での宿泊所が天神にあるので、ネットで調べて、近場で評判の良さそうだった店、「Shin-Shin天神店」へ。青い看板にアルファベットの店名という、およそラーメン屋らしくない店構えなのだが、店内の壁という壁には、これまで見たこともない、膨大な量のサイン色紙、中には高島政宏や藤井フミヤ、さだまさしといった大物もあり、また箱入りラーメンを福岡空港で売っているとのこと、けっこう幅を利かせているらしい。

店内はカウンター6席と、テーブル席4卓くらい、メニューは酒や一品料理も充実しており、ラーメン屋であると同時に居酒屋、福岡では屋台なんかでもお馴染みの形式だ。

言うまでもなく、まずビール。

それに餃子、400円。小ぶりなのは、博多風なのかな。博多は餃子でも有名なんだよな。ニラがたっぷり入ってジューシーな、普通といえば普通の餃子。

そしてラーメン、550円。

まあ餃子に続いて、普通といえば普通の博多ラーメン。濃くもなく、薄くもなく、という調整のスープは、無難だがこれといった特徴は感じられない。

麺はそうめんかと思うほど細いが、まあ博多ラーメンとしては変わったところもないよな。あえて言えば、チャーシューが二枚入っていて、一枚はトロトロ、一枚は歯ごたえアリ、と二種類になっているのだが、だから素晴らしいともあまり思えない。まあ飲みのシメとしては悪くない、という感じなのかな。

Shin―Shin 天神店 (ラーメン / 天神、西鉄福岡(天神)、天神南)
★★★☆☆ 3.0

とりあえず長浜ラーメン


今日から福岡、とりあえず長浜ラーメン、元祖長浜屋。一杯400円。

このラーメン、まあ僕はまだ九州のラーメンをそれほど食べているわけではないので、ちゃんとした事は言えないことはもちろんなのだが、でも思うにかなり独特なんじゃないかと思う。豚骨スープというとやはり、こってりとコクがあるというのが相場じゃないかと思うのだが、これはまったく違って、スープはしゃばしゃば、水っぽくて、麺にもあまりコシがない、チャーシューは煮豚の極薄切りという感じで、あまり味がしない。それぞれのパーツを見ると、うまいラーメンが満たすべき要素、みたいなものはあまりないのだが、それでは全体としてこのラーメン、まずいのかと言えばそうではない、最高にうまいと言っても良いわけで、概念そのものが違うというか、指向しようとしているものが違うというか、そういう感じなんだよな。

ひとことで言うと、お茶漬け感覚のラーメン。もともと漁港や魚市場で働く人たちを相手に始めたそうなのだが、まさにそんな感じ。仕事の合間に短時間でさっくりいけて、もちろん腹はいっぱいになり、しかも一日何杯でも、また毎日でも食べられる、飽きない味。単にうまいラーメンを目指したのではなく、特定の、かなりターゲットを絞られた人たちの満足を徹底して追求した結果、奥深い、豊かな普遍性を獲得した、ということなんじゃないかと思う。

24時間営業で、けっこう早朝とか、真夜中とか、どんな時間に行っても、かなりお客さんが入っている。もちろん食事時は、ずらりと列ができるし。席に座って1、2分で出てくるし、あっという間に食べ終わるから、回転はものすごく速いわけで、にもかかわらずお客さんが24時間切れないというのは、すごいことだよな。実際毎日ここに来る人、かなり多いんじゃないかと想像する。

元祖長浜屋 支店 (ラーメン / 大濠公園、赤坂)
★★★★★ 5.0

2009-07-28

つまみ


今日は仕事先で食事、しかし酒なし、を食べてきたので、帰ってからは軽く一杯。しかも明日は、2時半に起きて、福岡まで車を運転していかなければいけないのだ。考えられん。起きれるかどうかよりも、早い時間に寝られるかどうかの方が心配。なのでここ数日、いつもは朝7時起きのところ、5時起きの生活をして身体を慣らしていたのだ。

キュウリは板ずりをして、ウィスキーの空きボトルで叩いたら、力が強過ぎて木っ端微塵になってしまった。それに自作の梅カツオをトッピング。板ずりをしてから時間を置かなかったので塩味が浸みてないし、イマイチだったですね、今回は。

朝の注意力散漫状態、三度も続いたのでもう出尽くしたのか、今日は一日大きな失態や事故もなく、平穏無事に過ごせました。めでたしめでたし。


昼めし 紙屋町「麺皇」


今日は紙屋町で仕事があり、冷たい麺が食べたいと思い、広島ラーメンと呉冷麺とを出すというこの店、ずいぶん前に来て広島ラーメンを食べて、まあまずくはなかったのだが、今度呉冷麺を食べてみたいなと思ったきり来ていなかったので、行ってみることにしたのだ。


ゆで卵が食べ放題のサービス。


呉冷麺、普通盛750円。小盛は650円、大盛は850円。麺は中細の平打ち麺。


辛酢とコショウをかけて食べるのだそうだ。

この店の呉冷麺が、実際どの程度ほんとに呉冷麺なのかは、呉冷麺を呉で食べたことがない僕としてはわからないのだが、まあでも、ほんとはこんなものじゃないんだろうな、という、まずくはないが、あまりうまくもない味。このあたりは国際ホテルもあって、観光や出張で来る人も多いだろうから、そういう人相手の店だな。

チャーシューが、脂身たっぷりのばら肉を使っているのだが、肉の脂身は冷えるとすごくまずい。これはやめてほしい。

広島ラーメン 呉冷麺 麺皇 紙屋町店 (ラーメン / 立町、紙屋町東、本通)
★★★☆☆ 3.0

2009-07-27

つまみ チキンソテー・オン・ザ・野菜サラダ


今日はようやく、待ちに待った、夏らしい一日。僕は一年の季節の中で、夏がいちばん好きなのだ。でも夏は短くて、あっという間に秋になり、寂しくなってしまうから、夏の前に、夏の予感を感じさせる、春がいちばん、わくわくするのだ。

それで今夜のつまみは、夏らしく何かあっさりしたものが食べたいなと思って、


名付けてチキンソテー・オン・ザ・野菜サラダ。要はサラダの上にチキンソテーを載せたものだが、これはあっさりしているのか。我ながらようわからん。

サラダは下からレタス、スライス玉ねぎ、ピーマン、キュウリ、そして周りにトマトと軽く塩ゆでしたブロッコリー。上には、冷蔵庫から取り出して20~30分置いた鶏もも肉、最近の料理の本にはどれも、肉をソテーする時は20~30分前に冷蔵庫から出して、常温に戻すと書いてあるな、でも僕が10年ほど前に料理の本を読み漁った頃には、そんなこと一言も書いてなかった、最近発見されたことなのか、とそれはいいが、本に書いてある通り常温に戻した鶏もも肉、両面に塩コショウして、さらに10分くらい置いて、中火で初めは皮を下にして、皮がこんがり焼けたら裏返して、じっくり焼く。今日はもも肉が大きめだったせいか、火も強過ぎたのか、両面がこんがり焼けても、切ってみたらまだ中には火が通ってなかったので、もう一度今度は蓋をして、弱火で焼き直しをした。

ドレッシングは、エクストラバージン・オリーブオイル、けっこうたっぷり、レモン汁、僕はポッカレモン100を使うが、これもけっこうたっぷり、それに塩コショウ、これもたっぷり。

いや毎度オヤジの自慢で申し訳ないのだが、まじうまいっす。酒が進みそ。


昼めし

昨日までの大雨もようやく上がり、蝉も再び鳴き始め、夏らしい陽気になってきたが、今日はラーメン。庚午、たちばな。

2009-07-26

つまみ


昨日は宇品の花火、あの時間だけ奇跡的に雨がやんでいたのは良かったが、あとはもうやめてくれよと言うしかない、この長雨、死者まで出ているそうだし、そうでなくてもだいたい気が滅入る。晩めしもあまり気を入れて作る気にもならず、マダムジョイで刺身コーナー、いつもは鼻も引っ掛けないのだが、ずらり半額シールの大行列、日曜ってスーパーとしても数を計算するのが難しかったりするんだろうな、ハマチと鯛とサーモンの三点盛り、包丁を入れて何時間にもなる刺身が大した味がしないことは解り切っているが、480円が半額の240円ならいいかと思い買ってきた。

それからかんぱちのカマ。刺身だけじゃ何だから。二個で298円。ただ塩をふって焼くだけの居酒屋式だが、これは晴々とうまい。て言うか、僕は何でも、自分で手を下したものはうまいと思うという、オヤジによくある性格なのだ。これ直さないと、幸せな老後が送れないな。

あとこれにほうれん草のお浸しと冷奴と思ったのだが、ところがほうれん草が馬鹿みたいに高い。一把150円を切る時もあったのに、このところずっと198円、そして今日はとうとう、258円。季節が外れてしまったのかと思ったら、聞くとこの長雨の悪影響もあるらしい。全くやめてほしい。ところが小松菜、彼はここ何ヶ月、ずっと98円。今日も98円。アクが強くて人見知りなほうれん草に比べて、誰とでも無難に合わせられる小松菜なのに、やっぱり個性の弱さが値段の低さなんだな。ぼくもついいつも、小松菜よりもほうれん草を選んでしまう。しかし煮物系がほしい今日は小松菜、油揚げと一緒に煮浸し。

冷奴は、このところ何度か絹ごし豆腐を買っていたのだが、やっぱり木綿ごしがいいな。だいたい絹ごしは箸でつまみ難いし。木綿ごしは味も気取らないのがいい。


2009-07-25

つまみ 肉じゃが


今日は休日だからかな、何か癒されるものが食べたいと思ったのだ。でマダムジョイで色々見て、検討を重ねた結果、肉じゃが。僕は肉じゃがを作らない家庭に育ったので、肉じゃががおふくろの味だとか言うことはないのだが、やっぱジャガイモがほっくり煮えた肉じゃがの味、僕は癒されていたんだなと、改めて実感。


作り方は普通だが、煮時間は10分、水は1カップ。それに酒を1/2カップ。強めの中火で落し蓋をして煮たが、落し蓋、煮魚の場合だと煮汁がふわっと大きく沸き立つのだが、肉じゃがの場合は全然そんな風にならないな。あれはやっぱり魚の脂が煮汁に溶け込むから、ああいう風になるんだな。だから肉じゃがの場合、落し蓋じゃなく、普通に蓋をして煮ても、あまり変わらないのかも。


ちなみに今夜は、宇品の花火。今年は観に行かなかったのだが、家から、しかも僕がいつも座って酒を飲んでいるいる場所から、窓越しにバッチリ見えた。今日は大雨の予報、昼は警報も出ていたが、無事予定通りにできて良かったね。


2009-07-24

つまみ あら大根


今日はマダムジョイでハマチのアラ、マジ、というくらい大量なのが、考えられない値段で売ってたので、久しぶりにアラ炊きをすることにしたのだ。


マダムジョイ、僕が行くのは己斐店だが、アラに関しては、いつも量も多いし値段も安いと思うのだが、このボリュームにこの値段は、今まであまりなかったかも。すごいな。

30分下ゆでした大根と、さっと湯通しして水でよく洗ったアラを炒め鍋に並べ、30分煮るから、水3カップ、酒1/2カップ、砂糖、今日は量が多いので、大さじ4、みりん大さじ4を入れ、強火にかける。沸騰したらアクを取り、落し蓋、アルミホイルで作ったやつ、をして、強めの中火で10分煮る。初めから醤油を入れないのは、塩味があると甘みが、分子の大きさのせいなのか何なのか、中に入っていかないということらしいのだ。10分煮たら、大さじ2の醤油を入れてさらに10分煮て、また大さじ3の醤油を入れて、味を見て、これでOK、だったら、さらに10分煮る。最後は落し蓋を外して、強火にして、煮汁をスプーンでかけながら、好きな加減まで煮詰める。


これはうまい。アラも大根も、中まで甘みが浸みて、やっぱ初めから醤油を入れてしまうのとは全然違うな。ていうか、魚は醤油味は、中まで浸みないのかもな、もしかしたら。身は真っ白のままだもんな、煮魚って。やっぱ海水の中を泳ぐから、身に塩分が浸みないようになってたりとかして。知らないが。だからやっぱり絶対に、醤油は後から入れないと、たぶん味が何も浸みないことになっちゃうんだな、魚の場合。


ナスの塩もみ。塩もみしたナスと、ミョウガ、大葉、それに白ゴマ、しょうが醤油を和えたもの。最近マダムジョイには、広島産の長ナスとか言って、長さ30センチはあろうかという、どでかいナスが出てるのだが、さすがにそれは一人では食べ切れる自信がなく、これはもっと小さな、普通のナス。


2009-07-23

つまみ スペアリブの醤油煮


相も変わらずマダムジョイ己斐店へ、通い詰めているわけで、ちなみにマダムジョイ、ポイントカードも作り、新聞の折り込みチラシで特売情報も確認し、クーポン券もきちんと切り抜いて利用するという、これは完全にマダムジョイフリークな僕なわけだが、スペアリブというのが前から気になっていて、これは豚ばら肉とどう違うのか、あばら骨が付いたままということなのかと、日頃から疑問に思っていたわけなのだ。疑問はそのまま放置され、いまだ解決されず、今後も解決の見込みはないのだが、今日そのスペアリブが、半額の見切り品で出ていたので、これ普通はオーブンとかで焼いたりするんだろうなと思いながらも、角煮とまったく同じやり方で、コトコト煮てみることにしたのである。

初めフライパンで、上下左右、前後不覚、ちがう、焼き目を付け、脂を洗い落として鍋に入れ、水を張って酒たっぷりと、しょうがスライス、長ネギの青いとこを入れ、火にかけアクを取り、弱火で1時間半。もちろんその間に、風呂に入ったり色々するわけだ。僕は夏でも風呂に入る。週刊文春や小林秀雄なんかを読みながら風呂に入って、それから自作のつまみで酒を飲むというのが、僕の毎度の癒しパターンなのだな。で風呂から上がると、鍋からなんともいい匂いが台所中充満しているわけで、ここで長ネギとしょうがを取り出し、30分下ゆでした大根を入れ、ともちろんこれも、風呂に入る前にやっておくのだ、砂糖大さじ3くらい、あちなみに僕の言う大さじとは、カレーとかを食べる普通の大きなスプーンという意味で、そのスプーンで、すり切りとかいう概念もなく、ドバドバっと3杯入れた、という意味なので注意、それにみりん大さじ3を入れ、30分煮る。それから醤油大さじ2を入れ15分、また醤油大さじ2を入れさらに15分煮て、最後は強火で煮汁を煮詰めてでき上がり。


脂身はトロトロ、赤身もホロホロで、箸で身を骨から外せちゃう。味もきちんと中まで浸みて、なかなかおいしくできました。カラシを付けたいと思ったが、家にはカラシはなかったのであった。味はばら肉と同じだな。スペアリブ、骨付きばら肉って意味だな、たぶん。違ったらごめん。


それからナスとピーマンの味噌炒め。ごま油でナスとピーマンを炒めて、調味料、どうしようかと迷ったのだが、当然味噌とみりんを入れるとして、これにおろしニンニクとか、唐辛子とか入れたら、おいしくなるだろうってことは分かってたのだが、ギリギリ日本風ってとこで収めてみたいと思って、ニンニクと唐辛子は入れなかったのだ。器によそってゴマをふりかけて、うん、パンチはないが、悪くはない。でもおろしショウガくらい、入れてみても良かったかもな。

三原市 「来々軒」


仕事でこちらのほうに来る予定があったので、ついでに寄ったのだ。車だったので今回も残念ながら、ビールを飲むことはできなかったが、前に来た時、食べなかったギョーザを、今回はぜひ食べてみたいということもあった。


中華そば500円。前回は気付かなかったが、表面にかなり分厚い、脂の膜が張っているんだな。だから湯気が出てこないのだが、中は熱々。何の脂なのかはわからないが、これが強力なコクを出していて、全体としてややこってりしてるのだが、このスープのすごいところは、雑味がまったくない。醤油ダレの濃さも濃過ぎず、薄過ぎずで、余分なところがまったくないし、また足りないところもない、そんな感じなんだな。


麺はこれがまたパンチが効いていて、かなり細めの、やや縮れて白っぽい麺、これを固めに、ゴワッとゆでてくる。このやんちゃな麺と、穏やかなスープの取り合わせが、またいいんだな。

チャーシューはもそっとしているが味がある。メンマは、あまり味が付けられておらず、歯応えがある。麺と同様、それぞれ硬質な存在感があって、食べてて楽しいな。


ギョーザ、400円。ニラがたっぷり入った、やはりこれも穏やかながらもパンチのある味。全体としてこの店、穏やかなベースに、カチッ、カチッ、と小気味良いアクセントが入ってくるというような、職人の仕事を感じる味だな。そういうラーメン、なかなか他で食べられないと思う、たしかに。

来来軒 (ラーメン / 三原)
★★★★ 4.0

2009-07-22

豚キムチ豆腐玉子入り

豚キムチというのはもちろん、以前から知っていて、作ったこともあったりはしたが、「豚キムチ豆腐」というものを初めて、ブログで知って、なるほどこれはうまそうだなと思ったわけだ。キムチチゲとか、あれは汁物だが、豚肉とキムチと豆腐の組み合わせで、この三人が相性が良いということは証明済みなわけだしな。賞味期限をとうに過ぎて、処理しないといけないキムチがちょうど冷蔵庫にあったので、早速作ってみることにしたのである。でも韓国キムチは、賞味期限を過ぎてちょっと酸っぱくなったくらいが、炒め物や煮物に使うにはおいしいんだよな。

とそこで考えたのが、この豚キムチ豆腐に、卵を入れてみたらどうなのだろう、ということだ。キムチチャーハンとか、あれは豚キムチにご飯を入れたものなわけだが、目玉焼き乗っけるよな。だから豚キムチに玉子が合うことは証明済みなわけのだが、これとさらに豆腐が合うものなのかどうか。合いそうな気もするし、でも色々入れすぎると訳がわからなくなってしまうような気もするし、この2、3日事あるごとに、考え続けていたのだ。まあそんなことわざわざ考えなくても、やってみればわかるじゃん、てなもんなのだが、どんなものを作ろうか、ねちねち考えたりするのも、料理の楽しみの一つなのだよな。

それで結局、卵、入れてみることにしたわけなのだが、いや卵もそろそろ賞味期限が切れるということもあったからだが、誤算だったのは、余っているキムチの量が、思ってたよりちょっぴりだったこと。もっとたくさん残ってると思ったんだがな。だったら玉ねぎでも入れたいところだったが、こういう肝心な時に、君はいないんだよな、玉ねぎ君。まあそれで仕方ないから、野菜室の隅で干からびかけてるしめじ君を入れて、お茶を濁してみたりなんかして。

まず木綿豆腐を座布団みたいな形に切って、それをサラダ油でじっくり両面を焼く。そしたら塩を一つまみ入れてよく溶いた卵を流し入れ、豆腐を卵で閉じるみたいにする。あまりかき混ぜたりせず、頃合いを見計らって全体をひっくり返して、玉子が大きめのかたまりになったほうがおいしいと、勝手に思ってるのだ、僕は。

それでそれを皿に空けておいて、改めて、炒め鍋にごま油をしき、豚ばら肉、やっぱり豚キムチには、豚ばら肉だよね、を軽く塩コショウして炒め、キムチを入れ、中火でじっくり炒めて、途中で干からびたしめじも入れたりして、そして合わせ調味料、コチュジャンがメインだけど、そこに砂糖、酒、醤油、おろしニンニク、おろしショウガ、ちゃんとどろっとさせないとうまく混ざらないと思うので、酒の量を加減する、を流し入れ、さっき皿に出しておいた豆腐玉子を戻し、全体を混ぜ合わせてちょっと火を通したらでき上がり。皿によそってごまと青ネギをふりかける。

で結果だが、豚キムチ豆腐の玉子なし、というものを食べたことがないので、ちゃんとしたことはわからないけど、玉子を入れて不味くなる、ということはなかったと思う。たぶんね。コクが増す感じかな。でもそれより何より、キムチがもっとちゃんと、たくさん入ってたら良かったっすね、やっぱ。

昼めし 舟入幸町「辛路」

毎日のようにラーメンを食べるというのは、僕の人生の中で初めての経験なわけだけど、でも無理して食べてたというわけではなくて、自然とラーメンが食べたいという気持ちになるのだよな。しかし夏はダメだな、あの熱いスープは飲む気にならない。ということで広島つけ麺を食べにきてしまうというのは、完全にラーメン中毒だな、僕も。それともそんなの、ほんとのラーメン通から見ると、まだまだへなちょこなのか。

このブログ、県外の人も読んでくれているので、簡単に説明しておくと、広島には「広島つけ麺」という独特の食べ物があって、広島の人はこれを「冷麺」と呼ぶのだが、いわゆる韓国式の冷麺とはまったく違って、普通のラーメンの麺をゆでたあと水で冷やして氷でシメて、これを劇辛のつけダレで食べるというものだ。広島市内には、ラーメン屋と同じくらいなんじゃないかと思うような、けっこうな数の広島つけ麺の店がある。広島の人って、辛い食べ物好きだと思うな、でも僕は辛いの、きらいじゃないが特別好きでもないので、広島つけ麺の店はこれまで、基本と思われる有名店3、4軒に行ったきりで、ほとんど行かなかった。でもたしかに広島つけ麺、夏になると食べたくなるもんだな。

つけ麺の麺大盛、600円。普通盛りなら500円。写真じゃわかりにくいが、玉子の大きさと見比べてもらうと、かなりの量だということがわかると思う。二玉分はあると思うな、ぜったい。

トッピングされているのはチャーシューと、それにキャベツ、キャベツは塩もみしてあるのかな、ちょっとしんなりしている、それにキュウリと長ネギを極細に切ったもの、ゆで卵。これは広島つけ麺のトッピングとしては定番かな、たぶん。

つけダレは、辛さが1から10まであって、2が普通とのことだったのだが、3を頼んでみた。ラー油がどばーっと入り、そこにまたゴマがどばっと入っていて、もちろん醤油ベースなのだが、なめてみるとごまラー油という感じの印象。僕にはこれで十分辛かったが、隣に座った兄ちゃん、10を頼んで、平気な顔で平らげていた。上には上がいるもんだな。って張り合うつもりないが。

他に広島つけ麺の店、あまり行ったことがないので、比べることはできないのだが、普通にうまい。夏にはいいな、この冷たい激辛味。

しかし何よりこの店のポイントは、値段が安い、ということだと思う。つけ麺の店って、700~800円取るとこも多いんだよな。ってそんな行ってないが。でも僕が行った3、4軒は、全部そうだった。それで立派なビルを建てたりして、ぼったくっていやがるなと思っていたというのも、広島つけ麺から足が遠のいた理由の一つだったのだが、この値段だったら納得できるよな。

しかもデザートつき。ババロア。辛いもの食べた後に、こういう冷たい甘いものって嬉しいんだよな。店員も感じよかったし、頑張れよ、と言いたくなる感じの店でした。

辛路 (つけ麺 / 舟入幸町、舟入本町、舟入川口町)
★★★★ 4.0

2009-07-21

三原市「来来軒」

今日は夜こちらで仕事、その前にラーメンとギョーザ。

2009-07-20

つまみ 豚しょうが焼き

今日は残り物の処理日。連休も最終日になると、あんまり浮かれてはいられないよな。昨日一昨日と見境なく買ったものを片付けてしまわないといけないということで、今日買ったのは豚肩ロースとトマトとキュウリ、あとは冷蔵庫とかに余っていたものをそのまま使った。でもまだ色々残っているんだけど。

僕は主義としては、材料は余して捨てることになってしまってもいい、というもので、一人分の食事を作るとなると、どうしても、スーパーで一パックになっているものは量が多過ぎるものが多くて、余して捨てるのを恐れて、食べたいものを買わないよりは、たとえ結果として捨てることになっても、買ったほうがいいと思っているのだ。あんまり窮屈に考えると、何もできなくなるからね。まあしかしもちろん、捨てないに越したことはないのだ。

小林秀雄全作品10 中原中也

小林秀雄全作品ももうこれで10巻め、空いた時間にはだいたいこれを読んでいて、今僕の生活のすべての時間の中で、これを読んでいる時がいちばん充実して、幸せな気持ちがするのである。

内容もさることながら、僕を惹きつけるのは小林秀雄の語り口で、これは基本的にデビュー当時からまったく変わっていない、どんなに高級な物事を語る時にも、自分の実感というものから離れることが決してないのである。これは簡単なようで、本当に難しいことだ。実感だけが語られ、見ようとしている物事がぼんやりしてしまっては、お金を払ってまで本を買って読む意味がない。また逆に、物事の側に没入してしまい、自分とは切り離れた世界について語ってもらっても、ただ退屈なだけである。小林秀雄はそのどちらでもない、微妙な一線を、常に間違わずに歩いていくのである。

この第10巻は、昭和12年下旬と13年、小林秀雄35歳と36歳の時の著作が集められている。副題に「中原中也」となっているが、それはほんとにちょっぴりで、日中戦争がいよいよ勃発し、日本が戦時体制に突入していく中、その戦争というものそのものについて書いたものが中心となっている。文芸春秋の従軍記者として一ヶ月以上中国へも渡っていて、そこで見聞きしたものも文章となっている。戦闘そのものを体験したわけではなく、杭州やら上海やら蘇州やら、すでに戦闘が終わり占領された地域を見て回っていて、のんきな紀行文という趣きなのだが。

小林秀雄は戦後、戦時中、積極的に戦争プロパガンダに協力していたとして、批判されたりもしたことがあったようである。それに対して「頭のいい人はたんと反省するがいい。僕は馬鹿だから反省しない」と言ったそうだが、小林秀雄にしてみれば、日本国が戦争を始め、これに勝たなければいけない以上、そのために全国民が一致団結して協力するのは、日本人として当然のことだ、そういう自分の立場を離れて、物を考えたり発言したりすることはできない、ということなのだ。

戦争に対する文学者としての覚悟を、或る雑誌から問われた。僕には戦争に対する文学者の覚悟という様な特別な覚悟を考えることが出来ない。銃をとらねばならぬ時が来たら、喜んで国の為に死ぬであろう。僕にはこれ以上の覚悟が考えられないし、又必要だとも思わない。一体文学者として銃をとるなどという事がそもそも意味をなさない。誰だって戦うときは兵の身分で戦うのである。
文学は平和の為にあるのであって戦争の為にあるのではない。文学者は平和に対してはどんな複雑な態度でもとる事が出来るが、戦争の渦中にあっては、たった一つの態度しかとる事は出来ない。戦いは勝たねばならぬ。そして戦いは勝たねばならぬという様な理論が、文学理論の何処を捜しても見附からぬ事に気が附いたら、さっさと文学なぞ止めて了えばよいのである。(「戦争について」)
こういう腹の据わり方って、すごいものだよな。



2009-07-19

つまみ 韓国スペシャル

今日も休日ということで、何か普段と違ったものが食べたいなと思い、どうしようかと思ったのだが、韓国スペシャル。

角切りの牛肉が安めで出ていたので、これでユッケジャンを作ることにした。

鍋で牛肉、ゴマ油で炒めて、水3カップにだし昆布一枚、沸騰したらアクを取って、コチュジャン大さじ2くらい、いや3くらいかな、わからん。砂糖大さじ半分くらい、しょうゆと酒各大さじ1くらい。しょうゆと酒は、どちらかと言うと隠し味になるので、少なめに入れるのだ。ニンニクとしょうがをすりおろすかみじん切りにしたもの、たっぷりめ。ニンニクは日本人が多いかなと思うくらいで、韓国人はまだ少ないと思う、という感じだと思う。それに塩を初めなので薄めに入れ、軽く下ゆでしたゴロッと切った大根を入れて、あとは弱火でコトコト煮る。4時間とか5時間とか、水を足しながら煮たらほんとにおいしくなると思うけど、今日は残念ながら1時間。夜になって思いついてたんじゃ、遅いってことだよな、肉煮込むには。

それで最後に、使う分だけ小鍋に取り、味を見て足りなかったら塩を追加して、僕は豆もやしとシメジを入れたが、あと長ネギとか春菊とか、そういう感じのもの、何でもいいと思う、を入れて、ひと煮してでき上がり。青ネギと、あとこの写真を取った時点では入れるの忘れたのだが、白ゴマ、をふりかける。ゴマは、ひねりゴマと言うそうだが、ふるとき指の腹で押しつぶすようにすると、簡単にすりゴマ的になるのだな。辛いのが好きな人は韓国唐辛子の粉末とか入れたらいいと思うけど、コチュジャンだけでもけっこう十分辛かったです。

ちなみにコチュジャンは、スーパーで売ってるのでもいいけれど、やっぱり本場のものの方がおいしい。僕は西区都町の韓国食材店で買った。

それからホウレン草のナムル。普通にゆでて水にさらして、水気を絞ったほうれん草をざくざくと切り、そこにゴマ油と白ゴマ、おろしニンニクと、隠し味にしょうゆをちょこっと、それに塩を入れて、手でもみ込む。韓国はほんと何でも、手でもみ込んで味を付けるんだよな。韓国料理の味は、オモニの手の味、と言われるそうだ。

あとキムチ豆腐。豆腐を切って、キムチを乗せ、青ネギとゴマをふる。

ちなみに今日は、朝起きて、トイレに行って二度寝して、起き出したらちょっと掃除洗濯。飯を作って食べて、雑誌かなんかちょっと読んで、今度は昼寝。4時間近くも寝てしまった。また起き出して、ちょっとゆっくりして、スーパー行って、ユッケジャンを煮込み始めて、また風呂に入って、酒を飲む。いや充実したわ。