連休最終日の食事どき、数組待っている人がいたが、すぐに入ることができた。
店内を大きくU字をえがくカウンターは、お客でいっぱい。
テーブル席はないんだな。
だいたいは地元の人たちのようだった。
ここはシステム的にいうと、ふつうの寿司屋と回転寿司の中間くらい。
寿司一個の値段がメニューにはっきり書いてあって、それを見ながら、カウンターの中にいる職人さんに、注文するという仕組み。
でもたしかに、僕は回転寿司に行っても、流れている古いのは取らず、いちいち注文するようにしていて、だいたい寿司を食べるというのは、職人さんとのやり取りも、楽しみの一つなわけだから、そのほうが全然いいよな。
職人さんたちも、それをきちんとわきまえていて、やり取りはとてもていねい。
ときどき寿司職人の中には、専門家風を吹かせて、偉そうにするやつがいるが、ここの職人さんたちは、そんな気配は微塵もない。
特に僕のすぐ近くに、年配の、大将らしき人がいたのだが、その人の接客は、見ていて感服。
にこやかで、押し付けがましいところが全くなく、接客というのはこうあるべきという態度を、絵に描いたようだった。
こういう人の下で育てば、若い職人さんも伸びるだろう。
ネタは、全体として、かなりいい。
連休で市場は休みだったわけだから、寿司を食べるには、あまり条件はよくない日だったと思うが、いやいやいや、どうしてどうして。
極上ということはないが、十分うまい。
ときどき感動。
仙台市のなかで比較すれば、もっとうまい寿司屋もいくらもあるだろうが、外から来て、とくに京都に住んでたりして、寿司に飢えていた身からすると、涙モノだった。
酒は一ノ蔵の熱燗。
2合飲んだ。
赤みと中とろと、ねぎトロ巻き。
中とろもけっこういい。
どれもうまい。
真鯛とえんがわ。
サバ、コハダ、アジ。
さんま三昧。
地物の活きホッキ貝、活きつぶ貝、それに甲イカ。
オクラとカイワレ。
海苔汁。
このえんがわには、ショック死した。
しめ加減もちょうどいい。
ショウガと梅と、もみじおろしにポン酢という、3種類の味を楽しめる。
完全に死んだ。
途中から、もう勘定は気にせず、この際だからと、食べたいものをガンガン頼んだのだが、5,000円はいくと思ったら、お酒2合を入れて、驚きの3,700円。
さすが仙台。
大変満足しました。
うまい鮨勘 一番町支店 (寿司 / 勾当台公園駅、広瀬通駅、あおば通駅)
夜総合点★★★★★ 5.0