一日酒が抜けず、夜になってやっと、酒が抜けはじめた証拠の頭痛がしてきた。
これまで飲み屋ではそのくらい飲んでしまうことはあったのだけれど、家では多くても4合も飲めば、もう十分という感じになっていたのだが、珍しいな、さすが正月は、人間タガが外れるものだなと思っていたら、原因はおせちにあったのだな。
夜いつも通り自作のおでんで酒を飲んでみてわかった。
僕はいつも、酒を飲むとき、けっこう大量のつまみを食べるのだ。
肉や魚はだいたい、300グラムちかく食べるし、そのほかに豆腐だの、おしたしだのもある。
そちらでお腹がいっぱいになっていたから、酒はそんなに進まないということだったのだ。
ところがおせちは、すべてがほんとにちょっぴりの量だし、ごちそうだからちびちび食べる。
そうするといつまでたってもお腹が膨れず、そのぶん酒で空腹を満たしてしまったというわけなのだ。
まあしかし元旦に一升くらい飲んだって、べつにいいのだ。
というわけで酔っ払った頭で、雑煮を制作。
べつになんてことないものだが、なかなかおいしくできました。
しかし常々思うのだが、雑煮っていうのは、どうして正月以外食べないのかな。
けっこうおいしいものだから、もっとふつうに食べてもよさそうに思うのだが。
やはり餅というのは、神様に捧げるものであるとかいう、何かの意味があるのだろうな。
雑煮を食べたら、初詣。
大晦日に八坂神社でおけら参りというのがあるとは聞いていて、行ってみたいと思ったが、酒をたらふく飲んでから、夜中に外出するというのは、僕にはちょっと無理なのだ。
どこに行こうかいろいろ考えたが、やはり京都の定番はこれだろうということで、八坂神社。
ノロノロとしか歩けないわけだが、しかし初詣というのは、こうやって人混みにまぎれて行くのがいいとこだよな。
神様、ごめんなさい。
おみくじ屋もたくさんあったが、いいにせよ悪いにせよ、僕は他人に、自分の人生をとやかく言われたくないからパス。
八坂神社の境内や、奥の円山公園には、この時とばかりに屋台がたくさんでているわけだ。
焼きそばとどうちがうのか聞いたら、タレがソースじゃなく、ラーメンっぽいものになっているのと、キクラゲとかチャーシューとか、ラーメンっぽい具が入るということなのだそうだ。
僕はウスターソースには、ほとんど魅力を感じないたちなので、焼きそばよりは、こちらのほうがいいな。
これからの時代は、やはりこれなのじゃないか。
ウスターソースって、いかにも昭和という感じだよな。
夜は大晦日に仕込んでおいたおでん。
おでんはどんなものでもおいしいわけだが、このスペアリブおでん、僕はかなりイケルと思うのだがな。
だしがスペアリブのほんとにいい味が出るわけで、これは豚だから、まさにラーメンの味なのだ。
ラーメンが好きな人には、たまらない味なのじゃないかと思います。