昨日の晩酌は・・・。
鶏ソテー梅バターソースのワンプレート。
ツイッターで海外の自作料理を見ていると、
鶏肉などのソテーにイエローライスなどのご飯、それに生またはソテーした野菜のワンプレートがすごく多いんです。
これはヨーロッパやアメリカに限らず、
シンガポールなど東南アジアの人もよく食べている。
このスタイルは日本に輸入されて、カレーライスやチキンライスなどになっていると思いますけど、
日本人にとってはどちらかと言えば、お皿に盛られているのはあくまで「おかず」で、
主食であるご飯は、それとは別に盛られていてほしいところなんですよね。
だから洋食でも、ライスはかならず別皿に盛るし、おかずに添えられているポテトなどは、「付け合わせ」と言ったりする。
でも海外の人は、一つのお皿に主食までが盛られていることに、
あまり抵抗がないように見えます。
添えられているベークドポテトやマッシュポテトも、付け合せではなく、あくまで主食なんですね。
そのあたりの違いが、どういうところから来るものなのか分かりませんが、
「面白いな」と思うんです。
それで昨日は、その海外のワンプレートを、形としては、
できるだけ忠実に真似したもの。
鶏のソテーと、グリーンピース入りのイエローライス、
それにほうれん草としめじのソテー。
ただ味つけについては、日本風を取り入れて、
「梅バターソース」としました。
これは要は、鶏をソテーしたその残り汁に、梅肉とバターを混ぜたものなんですが、
鶏肉と合い、すごくおいしいんです。
それでは早速、作ってみたいと思います。
まずは鶏のソテー梅バターソース。
フライパンにオリーブオイルを弱火で温め、叩き潰したニンニクを焦がして風味をつけ・・・、
そのまま弱火で、まずは皮目から、塩コショウをした鶏もも肉をこんがり焼く。
フライパンに残った油に、包丁で叩きペースト状にした梅肉を、梅干し大1個分、バターと酒大さじ1くらいを入れ・・・、
弱火にかけながらよく混ぜて、鶏肉の上からかける。
次はグリーンピース入りイエローライス。
鍋にオリーブオイルを引き、ニンニクと玉ねぎのみじん切り少々を弱い火でじっくり炒め・・・。
さらに米1カップを洗わずそのまま入れて、やはりじっくり炒める。
熱湯1.2カップと塩小さじ1、ターメリック小さじ1/2、それにグリーンピースを入れ、1~2分、鍋を揺すって全体を混ぜながら中火で煮たら・・・。
弱火で15分、さらに火を弱くして10分炊く。
ほうれん草としめじは・・・、
オリーブオイルでサッと炒め、塩コショウする。
ワンプレートに盛り合わせ、イエローライスとほうれん草のソテーにも、梅バターソースをまぶしつけながら食べる・・・。
非常にウマイっす。
昨日は定例の、四条大宮「スピナーズ」の日。
晩酌を済ませ、皿も全部洗って出かけるのがいつものパターン。
店に入ると、飲み友達の熊の男性の隣が空いている。
ぼくはそこへ座って、バーボンの水割りを頼みます。
バーのカウンターは、誰がいて、自分はどこに座るかが、毎回行くたびに違います。
またバーにいる何時間かのあいだにも、人は入れかわり立ちかわり出入りするから、
隣にいる人は刻一刻と変わっていくことになる。
さらにそれぞれの人の気分は、酒を飲み進むにつれ変化するから、
カウンターでどんな会話が交わされるかは、まさに一期一会、
その時々によって、まったく違うことになります。
ぼくは3年前に京都へ越してきて、ずいぶん長いあいだ、
バーのカウンターでどうやって話をしたらいいのか、よく分かりませんでした。
東京や、2年ほど住んでいた名古屋でも、バーへはよく通いましたが、
あちらでは基本は、バーで隣り合ったお客さん同士が勝手に話すのはマナー違反で、
バーテンやマスターに橋渡しをされ、初めて話すことになります。
だから初めてあった人なら、バーテンにお互い紹介されて、
「あ、こんにちは」
などと挨拶し、自己紹介したりするところから会話が始まることになる。
ところが関西のバーでは、
「お客は勝手に話すもの」
となっていることが多いから、
常連さんに両隣から話しかけられて、ちょっと疲れてしまったり、
また逆にカウンターで話される話題にどうやって入っていいのか分からず、
一人でポツンとしてしまったりしていたんです。
でも最近では、関西の流儀にもずいぶん慣れ、
空気を読んで話すことが、少しはできるようになりました。
昨日はぼくの右側、熊の男性と反対側の隣の席が空いていたので、
そこに入れかわり立ちかわり人が座ります。
初めの男性は、一旦座ったもののすぐカウンターの反対側に仲間を見つけ、
すぐにそちらへ移動して行きました。
次に座った男性は、前に何度か話したことがあり、
振られた彼女が戻ってくるのを待っているというから、
「もう気持ちを切り替えて次へ行け」と、ぼくは説教モードになりかけましたが、
相手が説教されたくないようだったので自重しました。
そうこうしているうちに、酒がまわってきたぼくは、
隣にいる熊の男性に、仕事についての話で熱弁を振るうようになる。
熊の男性と、ちょうどその頃入ってきて、ぼくの隣りに座った男性も、その話に乗ってくれ、
ぼくはそれから、酒を飲むペースが一気に上がり、
さらに3杯ほどの水割りを飲み干して、
朝の5時まで、気分よく盛り上がったという話。
「いつも朝になるのは変わらないんだね。」
かたじけないよ。