名古屋から帰った今日は、ふつうにひとり飯。
おととい三枚におろしたツバスの半身がまだ残っているので、魚屋のおばちゃんに教えてもらった通りみそ炊きにする。あとは油揚げとセロリとカブ。
フライパンにだし昆布をひき、煮汁を入れて沸かしたところに皮に切れ込みを入れたツバスを入れる。
煮汁はみそと日本酒、みりん、砂糖それぞれ大さじ3くらいを水1カップで溶きのばす。
落としブタをし、強めの中火で7~8分煮て煮汁がだいぶ煮詰まってきたら、片栗粉小さじ1に水小さじ2くらいの水溶き片栗粉でトロミをつける。
ポン酢果汁をちょこっとたらす。
ほくほくのウマウマ。トロミのついた甘いみそがいい。
ピーラーで皮をむき、うすく切ったセロリはゴマ油で炒める。
鷹の爪とちりめんじゃこを加えたら、しょうゆを鍋肌からまわしかける。
じゃこ炒めはいろんな野菜に応用がきくんだよな。
サッと焼いた油揚げは大根おろしとショウガじょうゆで。
浅漬も、ポン酢しょうゆをすこしたらすとうまい。
亡くなった友人の女性Yさんは、僕達を自宅にまねき、手料理をふるまうのを楽しみにしていた。
年に数回、Yさんが予定を決め、都合のあう人が行く。
Yさんが楽しみにしている気持ちをひしひしと感じるから、みんなできる限り都合をつける。
それが6年もつづいた。
Yさんにとってその会は、自分が「生きる」ことと深くつながっていたのだと思う。
病気の自分は、いつこの世とさよならしなければいけないかわからない。
だからできるうちに、好きなことをやっておきたい・・・。
Yさんが早世したにもかかわらず、お葬式に一種さわやかさが感じられたのは、Yさんのそうした生き方をみなが知っていたからだという気がする。
Yさんはあまりにも短い一生を、全力でかけ抜けた。
「がんばったね、お疲れさま・・・」
みながYさんに、そう言葉をかけたのではないかと思う。
名古屋の友達関係がつづいたのもYさんのおかげだね。
これからもつづけたいな。