今日の晩酌は・・・。
魚屋の「秋のサンマ祭」で買った5尾のサンマのうち2尾は、酢じめにする。
それから豚肉と、もう終わりかけのキュウリ、それに冷蔵庫に入っていたシイタケをを炒め合わせることにする。
ナスは焼き、冷蔵庫から中抜き菜の浅漬と昨日のひろうずを出す。
サンマは3枚におろして皮をはぎ、塩をふる・・・。
1時間たったら水で洗い、よく水気をふき取って、だし昆布といっしょにほんの少しの砂糖を溶かし込んだ酢につける。
つけ時間は1時間・・・。
サンマの酢じめ。
キュウリは生で食べるのが定番だけれど、炒めてもまたうまい。
キュウリの味が淡いから、シイタケで味を出し、鷹の爪でアクセントをつける。
強火で熱したフライパンにゴマ油を入れ、5ミリ幅くらいに切ったキュウリ2本を炒める・・・。
青臭さがなくなるまでよく炒め、しんなりとやわらかくなってきたら取り出す。
あらためてフライパンにサラダ油少々をひき、豚コマ肉200グラムを炒める。
豚肉の色が変わったら、鷹の爪少々とシイタケを炒める・・・。
キュウリをもどし入れ、ひと混ぜしたら、日本酒とうすくちしょうゆ各大さじ1をそそぎ込む・・・。
水溶き片栗粉でトロミをつけ、削りぶしひとつまみを入れ混ぜる。
豚肉とキュウリの炒め物。
ナスは焼きナス・・・。
ヘタの下にぐるりと切れ込みだけを入れたナスを、焼き網で焼く。
皮をむき、削りぶしにショウガじょうゆで食べる。
中抜き菜の浅漬。
水につけて塩抜きし、ちりめんじゃことみりん、しょうゆで和える・・・。
いただきます。
脂がのった旬のサンマは、口のなかでとろけるかと思うほど・・・。
やわらかく味がしみたキュウリがまたうまい・・・。
和久井映見は、これから先をどうするか考えはじめている。
会社には「秋までの休暇」をもらっているから、会社にもどるにせよ、もどらないにせよ、どうするかをそろそろ決めて、動き出さなければいけない。
もし京都に住むのなら、転職先を見つけないといけない。
親も説得する必要がある。
「それにおっさんが、これからもずっと変わらない気持ちでいてくれるかどうかは、わからないわけだしね・・・」
おっさんは、和久井映見とは住む世界がまったく違うと思う。
和久井映見は、転職を重ねながらキャリアを積み、高級車を乗りまわすビジネスウーマン。
それにひきかえ、自分は夢ばかりを追い続けるはぐれ者。
会社のことはよくわからないから、転職の相談には乗れない。
金がないから、「オレが養う」と言うこともできない・・・。
「こんなおっさんを、これまで相手してくれただけでも十分だよ」
そう割り切れればいいんだけどな。