芋棒発祥の店。「いもぼう平野家本店」

河原町で買い物のついでに、八坂神社の近くにある「いもぼう平野家本店」へ、芋棒を食べに行くことにする。

芋棒は棒ダラとエビ芋を煮込んだもので、鮮魚が手に入らなかった時代の京都の代表的な料理の1つ。檀一雄が大学時代によく立ち寄ったというこの店に、前から来たいと思っていた。





風情のある、古い建物･･･。

「いもぼう」の創業は300年前。エビ芋を九州から持ち込み京都で栽培したのが初代の当主で、「芋棒」という料理そのものがこの店が発祥だという。





趣きのある和室。

掘りごたつになっている。テーブル席もある。





芋棒のほかに、単品を2品たのんでさっくりとビールを飲む。

突き出しやご飯がついたセットもあるけれど、ビールを飲むなら単品のほうがいい。





昔ながらのしみじみとした味･･･。

甘さは控えめで、エビ芋の甘味と棒ダラの滋味を活かすようになっている。現代人には素朴すぎるとも映る味だけど、昔の人はこういうものを食べていたんだよな。





家に帰って、さらに晩酌。

残り物が中心だから、あっという間に支度ができる。酒は熱燗。





ブリ大根は、冷やして煮こごりになったのがまたうまい･･･。

3日ぶりにデートして、和久井映見とはつくづく気が合うとあらためて思うおっさん。

服の趣味も、おっさんと似ている。
性格も、似ているところが多いと思う。



「こんなに気が合う女性をぜったい手放したくない･･･」



「でもそう思っているのはおっさんだけかもよ。」

そうでないことを願うよ。