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2010-08-12

京都のラーメン

京都に来るまでは、京都のラーメンのことは、何も知らなかった。
時々「京風ラーメン」という、うすくちで、和風だしがブレンドしてある、細麺のラーメンがあったりするが、それが京都の地のラーメンとは何の関係もなく、他県の人が、外から見た京都のイメージで、勝手に作り上げたラーメンだということは、まず最初にわかったのだが、実際にいろいろ食べてみて、これだけたくさんの、系統の異なるラーメンがある場所は、日本全国、他にはないんじゃないかと思うようになった。

まず有名どころでは、「天下一品」。
これが京都発のチェーンだということは、京都にきて初めて知った。
「こってり系」と呼ばれる、こってりとした、白く濁った鶏のだしを使ったラーメン。
この系統のラーメンは、天下一品以外にも、いくつもの店で出されている。

それから有名といえば、「餃子の王将」。
正確にいえば、餃子の王将は、ラーメン店とはちょっとちがうが、「とにかく安いラーメン」という系統であるともいえる。
これも京都発のチェーンだということは、京都にきて初めて知った。
京都発の全国チェーンは、「京都」ということを、まったく売り物にしないのだな。
それもちょっと不思議。

チェーン店としては、あと「來來亭」という、西日本を中心とした、わりと新しいのがあるのだが、ここのラーメンは、ラーメン自体の系統としては、京都に元から存在したものを、そのまま踏襲しているので、ここでは省略。
しかし京都というのは、京都発のラーメンチェーンが多いところでもあって、他にも「横綱」や、「第一旭」、「ラーメン藤」、「宝屋」などがある。
これもすごいんだよな。

それから系統としては、京都最古のラーメンである「新福菜館」。
真っ黒い汁のラーメンで、「黒ラーメン」と呼ばれる。
これも新福菜館以外にも、出しているところは多い。

あとは「あっさり系」。
第一旭」が元祖で、澄んだ豚骨スープ。
京都標準のラーメンともいえて、実際このラーメンを出すところは多く、逆に他県では、このラーメンはほとんど見ない。

さらに「背脂醤油系」。
これは「ますたに」が元祖。
醤油味の動物だしに、背脂と一味唐辛子がふってある。
このラーメンもほんとにたくさんの店で出されていて、チェーン店の「來來亭」、「宝屋」はこの系統。

おもだだったところは以上だと思うが、「王将」を除外しても、めぼしい系統で4つもある。
おたがい、どれが亜流、ということはなく、まあ多少の影響はあるかもしれないが、基本的に独立した、まったく種類のちがうラーメン。
すごいよな。
そんなイメージは全くなかったのだが、密かなラーメン王国といえるのだ、京都は。