昨日は夏野菜の和風カレーにした。
いつも和風の炒め物を作るのと同じやり方で作ったのだが、
カレールウは使わずに、十分カレーらしい味になったのである。
元々はカレーを作るつもりではなく、夏野菜と豚肉のみそ炒めにしようと思って
いたのだが、ナスのみそ炒めやら麻婆ナスやら、このところ似たような料理を
連発しているので、何かもう少し、目先の変わったものはないかと、
キッチンで酒を飲みながら考えているうちにカレーを思いついた。
そういえばツイッターで色々な人が夏野菜のカレーをアップしていたのを
何度も目にして、「食べたいな」と思っていたのである。
カレーは市販のルウを使えば簡単にできるが、もちろんそれでは面白くない。
いつもやっている和風の炒め物に、カレー粉を入れることにした。
カレー粉を使ってカレーを作る場合、味付けが意外にむずかしく、
必要な味をきちんと加えないと、バランスが悪くなってしまう。
まずは甘みが必要で、檀一雄は自分のレシピでジャムを加えている。
それから酸味も必要で、檀一雄はこれをトマトで、そしてさらに、
肉の出し以外にコクが必要で、檀一雄はウスターソースを加えている。
これらの味を、昨日は和風調味料で賄うために、まずは甘みは、
普通どおりに砂糖とみりんを使うことにした。
酸味は生トマトで、コクは削りぶしの出しを使ってもいいと思ったが、
手間を省いてオイスターソースにゴマ油を使うことにした。
こうやってカレーを作るのは初めてだったから、どんな味になるかと
作りながら少し不安だったのだけれど、食べてみたらきちんとカレーの味に
なっていたから、ぜひ試してみてもらいたいと思うところである。
まずはヘタを落とし、大きめに切った万願寺を、サラダ油少々でサッと炒める。
万願寺がなければ、ピーマンでももちろん問題ない。
強火で炒め、軽く焦げ目がついたあたりで皿に取り出しておく。
つづいて大きめに切ったナス1~2本を、やや多めのゴマ油とサラダ油で
じっくり炒める。
中火で炒め、しんなりしかかったあたりで、これも皿に取り出しておく。
ナスも万願寺もあとで少し煮込むから、完全に火を通す必要はない。
ゴマ油少々にみじん切りのショウガ大さじ1、輪切り唐辛子少々を入れた
フライパンを強火にかけ、豚コマ肉150グラムを炒める。
豚肉に火が通ったら、うす切りの玉ねぎ少々とカレー粉大さじ1を加えて
さらに少し炒め、ナスと万願寺を皿から戻し、酒とみりん、オイスターソース大さじ1、
砂糖としょうゆ小さじ1を加え、さらに炒める。
水1カップと8等分のくし切りにしたトマトを入れ、2~3分、トマトがしんなりするまで
弱火で煮込む。
味を見て塩を加え、火加減を強火にして、片栗粉大さじ1に水大さじ2の
水溶き片栗粉を回し入れてトロミをつける。
和風調味料を使っているが、味は普通のカレーと変わらない。
ご飯ももちろん、バリバリ進む。
「今日は離れていたのに、顔に油ハネしちゃったよ。」
すぐに拭き取ってやっただろう。
あとは、納豆ポン酢しょうゆの冷奴。
よく練った納豆に青ねぎとポン酢しょうゆ少々を加えて冷奴の上にのせ、
おろしショウガを置いてポン酢しょうゆをさらにかける。
納豆にポン酢しょうゆは、酒の肴としてはとてもいい。
昨日の昼は、イワシの梅煮そば。
冷たい蕎麦に、冷蔵庫に入れておいた一昨日のイワシ梅煮をのせ、
さらに煮汁をかけまわし、青ネギときざみ海苔をかけた。
煮魚は、下手に温め直すより、冷たいまま食べた方がうまい。