昨日はスピナーズから帰ったら、豚肉のみそ煮込み丼を作った。
これは簡単に出来るのだが、ご飯にバッチリ合い、とてもうまいのである。
「煮込み」というと、現代ではカレーやシチューなどの西洋式の煮込み料理を
思い出す人が多いのではないかと思うけれども、
日本にも、日本風の煮込み料理が元々存在した。
その一つは、「肉じゃが」であり、これは海軍のレシピでは、名前は「煮込み」と
なっているようだ。
それからもう一つ、串揚げ屋などで出てくる「もつ煮込み」があり、
肉じゃがが甘辛いしょうゆ味であるのに対し、もつ煮込みはみそ味である。
海軍のレシピでは、豚肉をみそ味で煮込んだ料理も、肉じゃがと同様、
ただ「煮込み」と呼ばれていたようだ。
しょうゆで煮込む肉じゃがが、家庭料理の代表とまで言われる存在で
あり続けているのに対し、
なぜみそ味の煮込みが、もつ煮込みや、それから名古屋のみそ煮込みうどんなど、
全国的に見れば、ごく一部でのみ食べられるものになってしまっているのか、
さらには豚肉のみそ煮込みなど、ほとんど見ることがなくなってしまっているのは
なぜなのか、とても興味があるのだけれど、
これはぼくの想像なのだが、たぶん豚肉のみそ煮込みは、
カレーに駆逐されてしまったのではないだろうか。
みそというと何となく、野暮ったい印象があるのではないかと思うが、
それに対し、カレーはいかにもハイカラである。
それはともかく、豚肉にはみそが合う。
豚肉のみそ煮込みは、一言でいえば、「豚汁を煮詰めたもの」だが、
これを甘辛く味付けすると、ご飯には最高に合うからオススメだ。
豚肉は、安いコマ肉で十分だ。
野菜は、いわゆる豚汁に入れそうなものがよく、
昨日ぼくは、ニンジン、大根、玉ねぎ、ジャガイモ、タケノコにしいたけを入れたが、
他にもごぼうやレンコン、こんにゃくなども合う。
作り方は、基本的にまったくカレーと同じ。
ゴマ油少々に輪切り唐辛子を入れたフライパンを強火にかけて、
豚コマ肉150グラムを炒める。
これは大人しい味が好きなら、サラダ油だけで唐辛子は入れなくて問題ない。
豚肉に火が通ったら、野菜を入れる。
サッと炒め合わせたら、水1カップ、みそと酒、砂糖、みりんを大さじ2ずつ、
おろしショウガ小さじ1を加え、フタをして、中火で10分煮る。
みそは、昨日は八丁味噌を使ったが、赤いみそなら何でもいい。
煮汁が万が一10分経たずになくなってしまったら、水を足してもいい。
最後はフタを取り、強火にして、上下を返しながら煮詰める。
煮汁がほとんどなくなるようにしてしまう。
ご飯にかけ、真ん中に生卵の黄身を落として、青ねぎと、好みで一味をふる。
黄身をくずすタイミングはお好み次第だ。
ぼくはカレーより、こちらの方が断然好きだ。
「ご飯はもちろん、お酒も進むね。」
昨日もかなり飲んでしまったよ。
食事を終え、1時頃にソファーで寝そうになったから、昨日はそのまま布団に入った。
ところが明け方4時に、脚がつって目が覚めた。
この頃は、昨日のように冷えた時に、布団から脚が出ていると、
すぐにつるのである。
まだ起きる必要はなかったから、二度寝しよう思ったけれど、もう寝られない。
6時半まで頑張ったが、ダメだったからそのまま起きた。
「年をとると大変だね。」
スピナーズのコウイチ君が、「寝すぎて困る」と言ってたのが羨ましいよ。