昼めしは、雨も降っていたし、近場の「チェック」。ここのガシャガシャした雰囲気、不思議と落ち着ける感じで好きなんだよな。ここでランチを食べて、余った時間でコーヒーでも飲んでちょっとゆっくりしようと思ったわけだ。
今日の日替わりランチは「和風とんかつ」、683円。とんかつはボリュームあって、野菜もたっぷり、さらに玉子焼きがついてこの値段、ほんとコストパフォーマンス高いな、この店。
ライスと味噌汁と、キュウリのキューちゃん。和風なのになぜか、ナイフとフォーク。これに、梅雨時の雨の日限定で、無料でコーヒーか、金曜日限定で無料でケーキか、または携帯サイトを提示した人限定の杏仁豆腐か、の中から一つ、好きなものを選べるようになっている。致せり尽くせりのサービスだ。僕はコーヒーを頼んだ。
と、まあべつに味はそれほど期待せずに食べ始めたのだが、驚くなかれ、って誰も驚きはしないが、このとんかつ異様にうまかった。とんかつ自体ジューシーにさっくり、揚げられていて、肉は大したものを使っていないにせよ、もちろん悪くはないのだが、異様にうまいと言うのはとんかつ本体ではなくて、かかっているソース。これが、てりやきソースなのだな。てりやきチキンとかてりやきハンバーグとかの、あのてりやき。魚を煮付けるときと同じような、砂糖とみりんと酒としょうゆの味。このてりやきソースがとんかつにかかっているのは、これまで幾多のとんかつを食べた、とんかつ好きの僕にして初めての経験なのだが、これが異様に合う。一口食べて、あ、うまい、と思って、何がそんなにうまいのか認識するのに、半分くらい食べないといけなかったほど、食べたことがなかったとんかつの味なのだ。
新しいなあ、これ。他でこんなものがあるんだろうかと思って、今グーグルで「てりやき とんかつ」と検索してみたが、「てりやきハンバーグ」とか、「てりやきチキン」とかはヒットするが、てりやきとんかつは出てこない。そうだよな、聞いたことないもんな、てりやきとんかつ。
でもよくよく考えると、てりやき味と豚肉は、豚角煮という黄金のメニュー、豚肉をまさにてりやきソースで煮込んだ料理があることからわかるように、相性としては最高なんだよな。名古屋では味噌カツという、てりやきソースの、しょうゆを八丁味噌に替えただけのものが、メガヒットしているわけだから、このてりやきとんかつ、この飽食の日本における新たな定番料理として、巨大ヒットする可能性があるんじゃないかな。と一人で盛り上がってみた。
ちなみにこの店、こないだ来た時はマダム連中、じゃなくてマダムの皆様が、話に花を咲かせていたのだが、今日はお客のほとんどはサラリーマン。色んな日があるんだな。客層広いな、この店。でもサラリーマンは、二人とかで来ても、話に花は咲かないんだよな。だいたい二人して、雑誌読んだり携帯見たりしてた。
チェック (喫茶店 / 古江、高須、東高須)
★★★★★ 5.0