小アジの南蛮漬けは、乗り越えなければいけない壁だったのだ。マダムジョイで鮮魚コーナーを通ると、ここしばらくは必ず、小アジが安く出ているわけだ。何回かこれを煮付けてみたりししたわけだけど、小アジと言えば本当は、南蛮漬け。薄々分かってはいたのだけど、やったことない料理って億劫なんだよな。それでこの所は小アジを横目で見ながら素通りして、肉じゃが作ったりしてお茶を濁していたのだれど、しかしアジの旬もそう長くはないだろうし、小アジを南蛮漬けにしない夏を過ごしてしまって後で後悔するわけにはいかない、ということで、本日とうとう、小アジの南蛮漬けを作ってみたというわけです。前置きが長いな。
小アジは尻尾の両サイドのギザギザ、ぜいごと言うんだそうだが、それをそぎ落として、両側のエラぶたから指を入れてエラと下あごをむしり取り、皿に置いたとき下になる側の腹に3、4センチの切込みを入れて、そこから指を入れてハラワタをほじくり出す。よく洗って水気を取って、アジの下処理は終了。
これに塩コショウをするそうだが、今日は忘れた、それに小麦粉をはたいて、弱火でじっくり揚げる。
油をケチって少なめにしたら、アジが半分くらいしか浸らなかったが、まあ裏返しながらやったらなんとかOK、最後は強火にして、からっと揚げて、油を切る。
マリネ液は、これ要は、煮付けの汁に、水の半量の酢を入れたものなんだな、1カップの水に昆布を入れ火にかけて、酢1/2カップ、砂糖大さじ3、みりん大さじ2、しょうゆ大さじ3、それに鷹の爪だそうだが、なかったので韓国唐辛子を一つまみ入れて、ひと煮立ちさせ、冷ます。
玉ねぎとピーマン、ピーマンはカラーピーマンというのを買ってみたが、これを細切りにして、魚を漬け込む入れ物が、パッドという洒落たものはなく、家にあるいちばんでかいタッパーを使ったのだが、これがちょっと小さかったので、野菜は冷ましている最中のマリネ液に先に入れて漬けておく。
揚がって油を切った小あじをこのタッパーに入れて、ぎりぎり尻尾が入らなかったので、折り曲げないといけなかったのだが、それで、ほんとは長く漬けたらうまいんだろうが、時間がなかったので15分。
玉ねぎ、でかいのを半分、ピーマンは2個使ったら、野菜が大量になってしまったのだが、初めてにしては上出来の、おいしい南蛮漬けができましたとさ。めでたしめでたし。