仕事でこちらのほうに来る予定があったので、ついでに寄ったのだ。車だったので今回も残念ながら、ビールを飲むことはできなかったが、前に来た時、食べなかったギョーザを、今回はぜひ食べてみたいということもあった。
中華そば500円。前回は気付かなかったが、表面にかなり分厚い、脂の膜が張っているんだな。だから湯気が出てこないのだが、中は熱々。何の脂なのかはわからないが、これが強力なコクを出していて、全体としてややこってりしてるのだが、このスープのすごいところは、雑味がまったくない。醤油ダレの濃さも濃過ぎず、薄過ぎずで、余分なところがまったくないし、また足りないところもない、そんな感じなんだな。
麺はこれがまたパンチが効いていて、かなり細めの、やや縮れて白っぽい麺、これを固めに、ゴワッとゆでてくる。このやんちゃな麺と、穏やかなスープの取り合わせが、またいいんだな。
チャーシューはもそっとしているが味がある。メンマは、あまり味が付けられておらず、歯応えがある。麺と同様、それぞれ硬質な存在感があって、食べてて楽しいな。
ギョーザ、400円。ニラがたっぷり入った、やはりこれも穏やかながらもパンチのある味。全体としてこの店、穏やかなベースに、カチッ、カチッ、と小気味良いアクセントが入ってくるというような、職人の仕事を感じる味だな。そういうラーメン、なかなか他で食べられないと思う、たしかに。
来来軒 (ラーメン / 三原)
★★★★☆ 4.0