昨日は梅かつおのゴーヤチャンプルーを食べた。
これが大変うまかったのである。
豚肉は、和風にやろうと思うと味つけが意外にむずかしい。
醤油とあまり相性が良くないからである。
豚肉と醤油があまり合わないのは、とんかつを醤油だけで食べることを
想像してみるとよく分かる。
からしをつけて辛味を加えるか、ポン酢醤油にして酸味を加えるかしないと
物足りない味になる。
ゴーヤチャンプルーの味つけも、よくあるのはまず塩コショウ、それから味噌。
塩味と味噌味は、豚肉との相性がいい。
醤油を使う場合は、ショウガを加えるか、または削りぶしをたっぷりかける。
豚肉と醤油は、魚介の味を加えると、不思議とマッチするようになる。
昨日はこれを、まずは梅肉を使ったという話である。
梅肉の酸味は、ポン酢醤油と同じことで、豚と醤油を合わせる働きをしてくれる。
ここまでは以前もやったことがあったのだが、昨日はさらに削りぶしを加え、
梅かつおにしてみたのである。
そうしたら、「我ながら完璧」と思える味になったから、今はゴーヤがおいしい季節、
ぜひ試してみてもらいたい。
豚コマ肉150グラム、ゴーヤ1/2本、豆腐1/2丁、卵2個に対し、
梅肉は大きめの梅干し2個分と、削りぶしは軽く一つかみ。
削りぶしは、小分けの袋に入っているなら丸々1袋をつかう。
これを包丁でよく叩いてペースト状にし、酒大さじ1、みりん大さじ1、
うすくち醤油大さじ1で溶きのばしておく。
フライパンにサラダ油少々を引き、種を取ってうす切りにしたゴーヤをサッと炒める。
ゴーヤは炒めすぎて苦味を消してしまわないよう気をつける。
炒めたゴーヤは皿に取り出しておき、再びフライパンにサラダ油少々を引き、
溶き卵を中火で焼く。
あまりガチャガチャ混ぜてしまわず、大きめにまとめるようにする。
焼けた卵も皿に取り出し、またサラダ油少々を引いて、今度は一口大に切った
豆腐を焼く。
時々フライパンを揺すって焦げ付かないようにしながら、中火でじっくり、
表と裏にこんがりと焼き色がつくまで焼く。
豆腐も皿に取り出しておいて、最後にサラダ油少々を引き、豚肉を強火で焼く。
豚肉が焼けたら、取り出しておいたゴーヤと卵、豆腐をもどし、ひと混ぜして
豚肉の味をなじませた後、梅かつおのタレを加える。
少し炒め、タレが全体にからんだら味を見て、塩加減したら火を止める。
梅かつおは豚肉だけでなく、ゴーヤと豆腐、卵のすべてと本当によく合う。
油をかなり使っているが、梅のさっぱりした味でクドさはない。
「さっぱりしてお酒も進むね。」
昨日もまた飲み過ぎて、ソファで寝込んでしまったよ。