昨日は晩酌前に、いつも行く四条大宮のバー「スピナーズ」へ行った。
一旦家に帰ったのだが、一息ついていたら「酒房京子」の女将京子さんから
「ブログの読者が来ているから」と初の呼び出し電話があり、
結局食事は、京子さんの所でしたのである。
スピナーズへは、洗濯してリフレッシュした「リフレチェブ夫」も連れて行った。
チェブ夫は以前から女性には人気で、初めて会った女性に「チェブ」と呼び捨てに
されたりもして、可愛がられていたのだけれど、洗濯してきれいになったら
その人気に拍車がかかり、胸に抱かれたり、あれこれポーズを付けられたり
するようになっている。
昨日も乾杯のグラスを持たされたり、そら豆を食べさせられたりしていた。
まったく羨ましい話だけれど、ぼくにはそのおこぼれは、ちっとも回って
こないのである。
ぼくもチェブ夫を洗濯したら、チェブ夫にたいする愛着が以前にも増して湧いて
きていて、抱きしめたり、キスをしたりしたくなってしまっている。
夜も一緒に寝たい気持ちになってきてしまっていて、「さすがにそれは気色悪い」と、
何とか自制している有り様だ。
チェブ夫はぼくがロシアのウラジオストックでホームステイをした時に、
ステイ先のお母さんからもらったものだ。
一応チェブラーシカだと思うのだが、たぶん中国製のバッタ物なのに違いない、
本物にはある眉毛がない。
しかしそういうちょっと哀れな出自がある分、逆に可愛く思えてくる。
まさか自分が、そうしてぬいぐるみを可愛がる日が来ようとは、以前は
思ってもみなかった。
京子さんは、ぼくに電話してきたことなどこれまで一度もなかったのだが、
昨日は初めて電話を寄こした。
ぼくは京子さんは信頼しているから、二つ返事で行くことにした。
ブログの読者は男性で、年はぼくより少し下だと言っていた。
朝昼晩と一日3回、ぼくのブログを見てくれているというのだから、
全くありがたい話である。
昨日京子さんが出してくれたのは、まずはナスと豚肉の炒め物。
しょうゆと酢で味付けされ、七味が振られている。
ハモとキュウリ、瓜、それにくらげの酢の物。
ハモは甘辛く煮られて、三杯酢がかかっていた。
カレイの煮付け。
豆腐にもよく味がしみている。
シメは、ウナギの粥。
キュウリの古漬けが添えられていた。
読者の男性と話している時、一瞬、男性が東京弁を話しているのかと錯覚した。
男性は生まれも育ちも京都の人で、話していたのはもちろん、流暢な京都弁である。
なぜ東京弁だと思ったのかといえば、男性が話していたのが、自分にとって
一番身近な言葉だと思えたからで、それは今までぼくにとっては、東京弁
だったのだ。
京都に住んで3年半になり、それだけ京都が、自分の体に馴染んできたの
かと思うと、ちょっと嬉しい気持ちがした。
「京都弁を褒められることも増えたしね。」
まだまだ変な京都弁だと思うけどな。