若い人に囲まれて、おっさんははしゃぎまくり、実に楽しい一夜を
過ごすに至ったのであった。
ビール祭りの会場は、京都高島屋屋上のビアガーデン。
男性3700円、女性3200円で、時間無制限の食べ放題飲み放題だから、
かなりお得な料金設定になっていると思うのだが、昨日はさらに五山送り火で、
「五山送り火は見えない」ことになっているこの店は、人が集まりにくいから
なのだろう、500円の割引きになっていた。
食べ物はバイキングスタイルで、飲み物も自分で取りに行くようになっている。
面倒くさいといえば面倒くさいが、この値段なのだから仕方がないことだ。
飲み物は、生・黒ビール、サワー、ハイボールなど。
食べ物は和洋中一通りが取り揃えられていて、ランクをいえば、
「中の下」あたりだったと思う。
若いお客さんが多いからだろう、焼き鳥と焼きそばが目玉メニューになっていた。
スピナーズはお客さんの年齢層が若く、20代~30代が中心になっている。
昨日はお盆にバッチリ当たっていたからやや少なめの、20数人が集まっていた。
バーにはお店によって様々なカラーがあるが、スピナーズは男女の出会いを
積極的に奨励するところに特長があると思う。
ぼくもスピナーズで彼女を見つけたし、他にもスピナーズで出会ったカップルは
少なくない。
昨日もまだ話したことがない若い女子も多かったが、こういう場で積極的に
人に話しかけに行くのはぼくはあまり得意な方ではなく、
ずっと同じ場所に座って、そばに来る人と話をするようにしていた。
若い男女は相手をもとめて積極的に動きまわっていて、そういう有様を
少し引いた所から眺めているのは、大変興味深かった。
高島屋屋上は、表向きは「五山送り火は見えない」ことになっているのだが、
実際にはけっこう見える。
イルミネーション越しの大文字。
屋上の柵から、舟。
それから左大文字。
実際には見えるのに、お店は「見えない」としているのは、「見える」と言ってしまうと
管理が大変になるからなのではないかと思う。
ビアガーデンには6時から9時過ぎまでいて、それから四条大宮へ戻って、
2次会のカラオケ。
四条大宮「ダイソー」東側の通り(猪熊通)を上がってすぐの東側にある
「ラ・トゥール」を借り切って、会費は飲み放題、歌い放題で2千円。
「ラ・トゥール」はカラオケとダンススタジオになっていて、マスターは
社交ダンスの先生でもある。
昨日も即席レッスンを披露してくれた。
ボックスではなく、ステージのあるカラオケ店は気分がいい。
ぼくも「さらば恋人」を皮切りに、「SAY YES」「歩いて帰ろう」「涙のテディ・ボーイ」
と4~5曲を歌った。
堺正章やキャロルの古い歌などは、若い人は知らないけれど、
ぼくはかまわず熱唱する。
ピンクレディーを歌う女子もいた。
でもあの人達はぼくよりだいぶ若いから、ピンクレディーの頃はまだ幼稚園
くらいだったのではないかと思う。
マスターのキム君は、「歌うたいのバラッド」を熱唱。
キム君は、歌をうたっても雰囲気があり、なかなかうまい。
ギャルズにリクエストして、チェブ夫と写真を撮ってもらう。
か、かわゆい・・・。
チェブ夫が羨ましくなり、今度はぼくも混じってもう一枚。
ぼくの鼻の下がずいぶん長く伸びているのが、この写真を見てもよく分かる。
カラオケは1時半頃終わり、さらにその後王将へ流れた。
30代の男子3人とテーブルを囲み、紹興酒で乾杯。
王将とくれば、やはり餃子。
王将の餃子は、バランスがとれていておいしいと思う。
キム君が酢にコショウをたっぷり振り込んだタレで食べていたから、
ぼくも真似してみたのだが、「ガツン」とクル味で、なかなか良かった。
それからちゃんぽん。
腹が減ってはいたのだが、これはさすがに食い過ぎだった。
昨日はずいぶん飲んだけれど、記憶を失くすことも失態を犯すこともなく、
それなりに平和な時間を過ごすことができたと思う。
若い人と一緒にいると、自分も若返るような気がするのがいい。
「調子に乗らないようにしなくちゃね。」
若い人も気を使ってくれているんだからな。