昨日は毎週土曜日の恒例、新福菜館三条店へ行った。
失恋のダメージから、いつも1本だけにしているビールを2本、
さらに餃子もお代わりし、ラーメンは大盛りを頼んでしまったから、
夜は一昨日に続いてさらに残り物整理をし、軽い肴で家飲みした。
失恋したと言っても、ぼくは以前にも一回別れているし、彼女がいなくなれば
いなくなったで、新しい彼女を探すことは、それはそれで楽しいから、
今回はもう、特別なダメージはないだろうと思っていた。
だから新福三条へ行ったのも、「いつも通り」という話で、やけ酒を飲もうなどと
思っていた訳ではなかったのである。
彼女とは、結局のところ、価値観の違いが埋められなかったということなのだと思う、
連絡が途絶え、3週間ほどが経ったから、こちらからお別れの連絡をした。
それはもう淡々としたもので、色々と後悔はあるけれど、
「縁がなかった」としか言い様がない。
しかし、餃子がまた、あまりにうまかったのである。
幸福感をしみじみと味わいながら食べ進むうちに、
その幸福感で癒やされるべきダメージが、ぼくの内側に眠っていたことに、
その時初めて気がついた。
そこで、ビールをもう1本と、餃子もお代わり。
餃子を食べながら、思わずこみ上げてきた涙は、もうお客さんが少ない時間帯
だったから、誰にも見られなかっただろうと思う。
「こうなったら徹底的に行ってやる」とばかりに、ラーメンは大盛りを注文。
いつもの食べ方で食べ進む。
新福菜館の大盛りは、200円増しになるだけなのだが、
ただ量が増えるだけではなく、質的に違うものになっているので、
食べ方を間違えてしまうと、全てを満喫できないのである。
まずは卵ともやしに手を付けず、ねぎとチャーシューだけの、並盛りと同じ構成で
麺を半分ほど食べる。
するとその頃には、もやしにスープの味がしみているから、
ここで初めて、もやしに手を付ける。
さらに食べ進み、少し味に飽きてきたところで、卵をくずすタイミングとなる。
卵だけだと味のバランスが悪くなるから、卓上の一味とヤンニンジャンを
一緒に入れる。
こうやって味を替えたら、残りの麺を食べ尽くす。
満腹感と、満足感と、それでもまだ癒やしきれないダメージとでふらふらになり、
本当は商店街でしようと思っていた買い出しはやめ、
そのまままっすぐ家に帰って、2時間ほど昼寝をした。
夜になってもまだお腹は一杯だったから、晩酌はもう新たな買い物はせず、
冷蔵庫に残っている物だけで肴を作ることにした。
まずはゴボウが1本残っていたから、これを油揚げと一緒に梅煮にすることにした。
鍋にささがきにして水にさらしたゴボウ、細く刻んだ油揚げ、
5cm角くらいの出しコブ、穴をあけた梅干し2~3個、削りぶし軽く一つかみ、
水1カップ、酒とみりんを大さじ1、うすくち醤油大さじ1/2を入れて火にかける。
さっとアクを取ったら弱火にし、落としブタをして10分煮る。
火を止めたら、さらにそのまましばらく置いて、味をしみさせる。
さっぱりとしていて酒に合う。
ゴボウと梅干しは、本当に相性がいいと思う。
あとは納豆の炒り玉子。
よく練った納豆と卵、それに本当は刻みネギを入れたかったのだが、
なかったから刻んだミョウガ、削りぶしと砂糖、うすくち醤油少々を混ぜ、
サラダ油で焼く。
一味をふり、ポン酢しょうゆをチロリとたらす。
オニオンスライス。
削りぶしとポン酢しょうゆ。
以上で冷蔵庫の中身は、ほぼ全てなくなった。
「彼女が早く見つかるといいね。」
焦らずゆっくり探すことにするよ。