今日僕は、朝は2時間半かけてツイッターとブログをチェックし、午後2時間かけて「週刊文春」を読み、夕方はまた東京電力と、そして菅首相、サルコジ大統領の会見をみるということになっていて、まだ仕事もはじめておらず、時間があるということもあるのだけれど、原発のことが気になって仕方ないのだ。
震災の直後には、数日もあれば収まるのだろうとおもっていた福島の原発が、毎日のように新しい問題が勃発し、事態はますます深刻になっていくように見える。しかも昨日の東京電力会長の記者会見をみると、どうも事態の本質を見誤っているような感じがして、どう考えても高濃度の放射能に汚染された水が日々溜まっていくことにより、そこに作業員が誰も近付けなくなってしまうという可能性が高まっていることが問題であると、素人目にみてもおもえるのに、「原子炉の温度がここ一週間ほどは一定をたもっている」ことを理由に「原子炉の状態は安定している」と言ったりしている。
専門家というものは往々にして、「木をみて森をみず」ということになりがちで、今回の東電の対応はその典型のようにおもえるのだが、本来それを指導する立場であるはずの政府が、「専門家の意見をきいて」とかいうばかりで、指導性を発揮しているようにはみえないし、また東京電力を監督するべき「原子力安全保安院」も、だいたいあのカツラの西山のような、資料を棒読みするだけの下っ端役人を記者会見にだしているようでは、何をしてくれるようにも感じられない。
このままいったらほんとにヤバイ、最悪の事態に至らざるをえないのではないかと、それはなるなといわれても不安になってしまうわけで、「どうしたらよいのか」の答を見つけたいということを、僕も無意識に考えてしまっていたのだとおもう。
そしたら今日夕方の記者会見をみて、フランスをはじめ国際社会が介入してくることがわかり、それでほっとひと安心した。
東電の記者会見をみても、昨日とは打って変わって、副社長は立って記者会見に応じていて、以前のような記者を舐めきったようなふてぶてしい態度は影を潜めていたし、なにより
「水の処理を中心課題とする」
と明言していた。
フランスから派遣された専門家集団と、相談したことにより決定した方針なのだそうだ。
そのあと菅首相とサルコジ大統領の記者会見をみて、僕はなんだか、涙が止まらなくなってしまった。
アメリカやフランスも、原発の状況とそれにたいする東電や政府の対応をみて、「これはダメだ」とおもったのだろう。日本の原発がこのまま最悪の事態をむかえてしまったら、自国の原発政策にも大きく影響することになるから、各国で包囲網をつくって、その名代としてサルコジ大統領がわざわざ来日して、圧力をかけたということなわけだ。
日本というのはつくづく外圧に弱い国だとおもってしまうが、アメリカにしてもフランスにしても、日本とはちがって原発事故がおこったばあいの危機管理について、きちんと研究と経験を積み重ねてきているから、日本は先方の意見を受け入れることにしたということで、僕はそれを知って、科学特捜隊ではどうにもならない怪獣をやっつけに、サルコジ大統領というウルトラマンがきてくれたような感じがして、それがありがたいような、情けないような、複雑な気持ちになってしまったのだ。
「日本という国がけっきょくは外圧でしか変わってこなかった」ということは、明治維新にしても、太平洋戦争にしても、散々いわれてきたことかとおもうのだが、今回ふたたび、こういうかたちで決着することになろうとは、考えてもみなかった。
これからまだまだやることはあるわけだが、原子力にかんしては「国際的な安全基準」というものをつくり、それを満たすように各国が足並みをそろえ、また中立の国際機関がそれを監視していくということになるのだそうで、そこに日本も参加していくということになれば、今回の事故の責任の所在について、きちんと明らかにするということができるだろうし、またこれからの原発政策を考えていくうえでも、きちんと安全を担保しながら、引き続き原発を使っていくということが可能な道がひらけていくのだろう。
とりあえず僕は、自分自身としては、自分の気持にひと区切りをつけ、今後のことを具体的に考えることができそうな感じがする。
昨日の晩めしは、「若竹煮」にした。
といってもこのタケノコは、そろそろ出回りはじめた旬の京都産ではなく、年中売ってる中国産の水煮。いつも一本200円くらいするのが、100円で売っていたから買ってきた。
京都産のは小さなのが一本500円くらいしているから、なかなか手は出ないわけだが、やはり一度は買ってみたいな。
これを生ワカメといっしょに、うす味のだしでさっと煮るわけだが、生ワカメというのが僕はつかうのがはじめてで、けっこう強い磯の香りがするから、事前に湯通しするべきかどうかかなり迷ったのだけれど、けっきょく水洗いだけしてそのまま煮てみたら、あまり問題はなかった。
あと生ワカメには固い茎がはいっていて、これも捨てようかかなり迷った末、いっしょに煮てみたら、コリコリしてなかなかうまかった。
あとは鶏ももの塩焼き。
レモン汁をかけてわさびを添える。
昨日は汁物をつくらなかったせいか、イマイチつまみで腹がいっぱいにならず、つまみがなくなってからもさらに梅干しでのみつづけてしまって、いつもより多めの2合半。
今日の昼は「ikoi cafe」で「おろしハンバーグ」のランチ。