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2011-03-08

鶏の水炊き

昨日の晩めしは、鶏の水炊き。
鶏もも肉っていうのは、やっぱり鍋としては、かなり王者だな。
ぷりぷりとした食べごたえ。食べ終わったあとの汁もうまい。
しかも安いときてるから、いうことない。

スーパーへいっても、僕は基本は鶏もも肉。
鍋によし、焼いてもよしだから、つい毎日買ってしまいそうになるけれど、さすがにそれはダメだとおもって、ほかのものをさがしている。

水炊きは、池波流に、豆腐と長ネギ、それにニンジン。
池波正太郎は、ニンジンを「細切り」にするのだそうだが、これはぜったい、どこかの料亭がそうしていたのだ。
それをおもいだして、真似しているにちがいない。
たしかに細切りのニンジンは珍しいから、それが鍋にはいっていると、ちょっとした驚きがあるのだけれど、僕はもう、いちど驚いたから、あとは切るのがラクな半月切り。

タレは酢醤油。
濃口しょうゆに、レモン汁をいれる。
僕はこれから、あえてこれを、「ポン酢」ではなく、「酢醤油」とよびたい。
ポン酢はやはり、甘みがあるとおもうのだけれど、僕にはそれは余計なのだ。
キリっと酸っぱく、しょうゆの風味が引き立っているのがいい。

それに昨日は、広島流、韓国唐辛子を入れてみた。
これはばつぐん。
とくに肉には、合うのじゃないか。

酒はこんどは、やはり京都の地酒、「桃の滴」を買ってみた。
ちかくの酒屋をのぞいてみたら、京都の地酒もけっこうおいてある。
広島の「賀茂鶴」もおいていた。

純米吟醸だが2,500円くらいだから、意外に安いのかもしれない。
冷やでのんでみたが、京都流の「はんなり」とした味に、加えてフルーティーな風味。
「はんなりした味」って、ちょっとわからないかもしれないけれど、「甘い」とも「おだやか」ともちがう、独特の上品な風味が、京都の酒にはあるような気がする。
いままでは、「はんなり」と「フルーティー」は、あい反するものだとおもっていたけれど、両立も可能だということが、ちょっとした発見。

今日の昼は、昨日の水炊きの汁をつかって雑炊。
鶏肉と長ネギもすこし残しておいて、いっしょに煮込む。
塩で味付け、コショウをふる。
これはほんとに、たまらないです。
ビールものんで、1時間ほど昼寝。