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2008-07-10

松江



土日に仕事で松江に行った。宍道湖のほとりにある街で、湖と、川と、山とに囲まれ、全く良い所だった。

広島に来てから、中国地方の色んな街に行く機会があるが、どこも本当にきれいである。特に山に風情がある。こんもりとした緑に覆われ、その麓に街が広がっているわけだが、山肌が削られていたり、広告の看板が立てられていたり、ということがまずない。何故なのだろう。中国地方といえば、出雲大社や宮島もあるように、古代文化の中心地である。厳島神社を見て感じたが、たぶん古代文化は自然を愛し、自然と共存する文化なのだ。そういう伝統が脈々と息づいているということなのかも知れない。

市内の中心に松江城がある。



松江は空襲を免れたそうだ。江戸期以前に作られた天守閣がきれいに残っている。中に昔の武具や道具、資料などが色々展示してあるが、この充実ぶりもすごい。兜が何種類も展示してあって面白かった。



















地味なのやら派手なのやら、色んな種類がある。大体は江戸時代の物のようだったが、実際の戦は行われなかったわけだから、鎧や兜は象徴的な意味を持つものだったろう。実用よりは見た目的な華やかさが発展していったのかもしれない。

城の周りには武家屋敷がそのまま残っている一角もあって、小泉八雲が半年間住んだという家も、当時のままに保存されている。



お堀には遊覧船も走る。



本当に、のどかないい街である。

宍道湖に沈む夕陽というのがまた有名で、きれいなのだそうだ。それは見ることができなかったが、そこからちょっと行った場所で夕陽が沈むのを目撃した。



いやいやいや、何ともきれいだった。自分が日本人だということを、改めて強く思い出させる、そんな風景だった。

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