名古屋の口コミランキングで、現在第3位のラーメン店。
並ぶだろうと思って開店15分前に行ったら、一番乗りだった。
しかしそれから続々と人がやってきて、開店時で店内のカウンター15席プラス約10人。
それからも行列は伸びていった。
でも店内に待つためのスペースがかなり広く取ってあるので、20人程度は余裕で店内で待機できるのだ。
店内のメニューにはしょうゆと塩があり、しょうゆが先に書いてあるのだが、店員に基本のラーメンは何かと聞いたら「塩ラーメンだ」と言うので、それを注文。
塩ラーメン700円、トッピングはチャーシューとメンマのみ。
麺はけっこう細い。
名古屋というと濃い味が有名で、味噌カツとか味噌煮込みうどんとか、ラーメンでも台湾ラーメンという、台湾にはそんなラーメンはない、名古屋独特のラーメンで、辛くて濃い味のラーメンが名物、口コミランキングでも1位は「ダンダン亭」という担担麺の店だし、そういう名古屋でこういうあっさりタイプのラーメンが人気だというのは、ちょっと意外な感じがする。
実際「如水」という店名も、水の如しだからな、あっさりしてる、って言ってるわけだし。
しかししかし、そういう見た目にだまされてはいけないのだ、誰もだましていないが、さすが名古屋、「江南」もまったく同じ考え方なのだが、一見あっさりしているようで、実は濃いのだ。
江南と同様この店も、スープが鶏がらと豚骨のダブル。
これが物凄くコクがある。
脂っこさは完全に取り去ってあって、それがあっさりという印象につながるのだが、このコクの強さは、他では食べたことないな。
ってそんなに全国食べ歩いてないが。
そうやって、一見今までの名古屋とは全然違った感じがしながら、実は強烈に名古屋、というところが、人気の秘密なんだろうなと思う、この店。
あともう一つは、この塩ラーメン、さらに魚粉でコク出しがされているのだが、この塩味に魚粉という組み合わせ、名古屋のソウルフードとも言われる「スガキヤ」のラーメンと、まったく同じ取り合わせなのだよな。
もちろん味のクオリティーとしては、こちらのほうが断然上なのだが。
そういう意味ではこのラーメン、一見今までとは違うどころか、名古屋のラーメンとしては定番中の定番、名古屋の人たちにとっては懐かしい味がするものなのかも知れないな。
そりゃ人気が出るわけだ。
トッピングがチャーシューとメンマだけというのも、もやしやネギなど、スープに雑味が加わりかねないものを排除して、このスープで直球勝負したい、という気持ちの表れなんじゃないかと思う。
店主は見た感じ、30代前半、まだ若いのだが、不敵な面構え、これからまだまだ、何かやってくれそうな感じがする。
ぜひ頑張ってほしいな。
えらそうだ。
如水 (ラーメン / 森下、尼ヶ坂、大曽根)
★★★★★ 5.0