最近できたらしいラーメン屋、以前ブログで見て、行ってみなくちゃと思ってたのだ。
十日市町の交差点の角にあるが、ビルの2階、のぼりは出ているのだが、ここにラーメン屋があるってことがなんとなくわかりにくい。
看板もラーメンじゃなく、ランチが前面に出ているし。
エレベーターで2階へ上がると、入り口を入ったところで、店員が棚を組み立てている。
漫画本を大量導入するのだそうだが、その組み立て中の棚をまたがないと、客が店に入れない。
何も営業時間中にやらなくても良さそうなものだけど。
ラーメンは、「黒ゴマ香る担々めん」というのと、「博多風水炊きスープで作る醤油ラーメン」の2種。
いわゆる普通のラーメンはないんだな。
その他にランチのメニューがあって、日替わりの定食。
これはラーメンとは何の関係もないのだ。
とりあえずいちばん普通のラーメンに近いと思われる、「博多風」を注文。
650円。
麺は極細のプリッとした縮れ麺。
このスープ、僕は博多風水炊きというのは食べたことがないのだが、まさに鍋を食べ終わった時の、色んな野菜のうまみが溶け込んだスープの味。
まあ変わっていると言えば変っているよな。
それに極細縮れ麺というのも、悪くはない。
チャーシューは腿肉を濃いめの味付けでホロホロに煮てあって、それにしゃきっとした太めのもやし、メンマにほうれん草。
ブログにごまラー油が大量に入っていたと書いてあったが、それは入っていなかった。
全体としてまずくはないのだが、しかし僕としては、だから何、と言いたくなる、ポリシーが感じられないのだ。
やはりラーメン屋をやろうと言うなら、ラーメンというものに対する自分の考え方、これまでのラーメンにこういう課題があって、自分はそれをこう解決するとか、どんなことでもいいのだが、そういうものを持つって大事なことだろう。
博多の水炊き風ラーメン、確かに目先が変っているが、ただ変わっているだけ、その先何もない。
目先が変っただけのものは、確実に飽きられるのだから、飽きられたら次のもの、また次のものと、自転車操業的に新しいものを出し続けていかなければいけないことになる、それが、ラーメンとは何の関係もない定食だったり、また漫画本だったりするのかなと思ってしまう。
つらいよな、そういう道に入ってしまったら。
大丈夫なのか。
麺屋 くま家 (ラーメン / 十日市町、本川町、土橋)
★★★☆☆ 3.0