2012-01-12
直感にしたがい、ちょっとした冒険。
「イワシと大根菜の韓国的鍋」
いちおうは、家で何を作ろうか、考えて買い物に出るのだけれど、いざ店へ行き、売っているものを色々見ていると、気が変わることってありますよね。
昨日も、豚肉と小松菜の、唐辛子とニンニクをたっぷり利かせた鍋を作ろうと思い、家を出ました。
唐辛子とニンニクの韓国的鍋って、クセになるところがあるんですよね。
つい2~3日前に食べた、常夜鍋と、材料は似ているなと思いつつも、味付けがちがうから、全然ちがったものになる。
韓国的鍋って、いいんですよね。
とにかく日本の、どんな料理でも、とは言わないけれども、多くの料理が、ただ唐辛子とニンニク、それにゴマ油を落としただけで、一気に韓国的な風情となる。
ここで、「韓国風」ではなく、「韓国的」と言うのは、果たして実際に、そういう料理が韓国にあるのかどうか、分からないからです。
実際の韓国ではなく、あくまで自分の中の韓国。
だから、「風」よりは、もう少し意味が弱くなると思われる「的」を、使ってみることにしたという次第。
「韓国には、そんな料理はありません」
とか、まあそんなことはないと思いますが、クレームもらっても困りますしね。
それで、昨日は、いつもは行かないスーパーへ行ってみました。
うちのあたりは、スーパーの密集度はすごくて、徒歩5分圏内に、「グルメシティ」と「西友」、それに「フレスコ」という、京都ローカルのスーパーが2軒の、計4軒のスーパーがある。
さらに10分ほど足を伸ばすと、生協と、それに「スーパーマツモト」という、やはりこれも、京都ローカルのスーパーがある。
三条会商店街もあるし、買い物には、ほんとに困らない場所なんです。
まあもともと、家を決める時、それがポイントで今の場所にしたんですけどね。
ただしレンジが、非力なIHレンジ、しかも1口で、それが圧倒的に玉にキズということにはなっています。
最近は、西友にばかり行っていたんですが、昨日は、その京都ローカルの、フレスコへ行ってみた。
そしたら京都の農家から直接仕入れたらしい野菜が、色々あるんですよね。
それで目についたのが、大根菜。
大根が大きくなる前に、間引いたもので、小さな大根がくっついている。
これで150円。
小松菜が198円だったので、値段が安いこともあるけれど、なんだかおいしそうですよね。
それから、店内を歩いているうちに、別のものも目についた。
イワシ。
これも値段が安いこともあるけれど、ピカピカと青光して、おいしそうな色をしている。
時々売り場を歩いている時、思いもかけなかったものから呼ばれることがありますよね。
それはあくまで直感的なもので、なぜ呼ばれたと思ったのか、理性的には説明できない。
でもたぶんそれは、自分の健康状態や、そのものの鮮度や、色んなものが総合されているんだろうという気がします。
唐辛子とニンニクを利かせた韓国的鍋に、大根菜とイワシが果たして合うのかどうか、合いそうな気はするのだけれど、確信はなかったんですが、これに元々から考えていた、厚揚げとしめじを加えて、買って帰ることにしました。
こういうプチな冒険は、料理の一つの楽しみであることは間違いないわけで、そういう時は、ネットでレシピを確認したりは一切せずに、自分で思ったとおりに作ってみることにします。
それで、失敗すれば、ご愛嬌なのだけど、経験的には、こういう直感が働くときは、大体うまくいくんですよね。
イワシは頭を落とし、腹を割いてはらわたをかき出したあと、水でよく洗い、さらに給湯器の熱湯で、湯通しする。
韓国的鍋には、唐辛子とニンニクをたっぷり使うわけだから、魚の臭みは、それほど気にしなくても良さそうだけれど、このくらいはやっておいたほうが、いいような感じがしますよね。
さらに湯通ししてから、思い立って、3つに筒切りにしました。
あとは、昆布をしいた鍋に、材料をすべて並べていく。
大根菜は、葉はざく切りにして、小さな大根の方は、皮もむかずに、そのまま斜め切りにしてみました。
厚揚げは、やはり給湯器のお湯で、さっと湯通ししておく。
だしをどうしようか、かなり迷ったのですが、だいたいイワシは、煮干しの原料になるくらいで、だしはたっぷり出るでしょう。
だから昆布のみで、それに加えて、酒をたっぷり入れることにしました。
材料の上から、4カップほどの水と、調味料をすべて入れてしまう。
調味料は、まずたっぷりの酒。ドボドボドボ・・・と、カップ1杯くらいは入れます。
それにみりん少々。鍋は、汁を飲むものだから、あまり甘くしてしまうとイマイチですよね。だからみりんは少々。
醤油は適量。2回転くらい、ドボドボと回しかける。うすくち醤油があれば、そのほうが赤い色を消してしまわないから、いいですよね。
韓国粉唐辛子の、細挽きと粗挽きを、それぞれスプーンで1杯半づつ。韓国粉唐辛子は、一味唐辛子などとは違い、それほど辛さがきつくないから、マジ、というくらいたくさん入れて、ようやくちょうど良くなります。
あとはニンニク。みじん切りにしたのを3かけ。
ニンニクを3かけ入れるのは、韓国人的な標準量じゃないかと思うんですけど、次の日仕事で、身体がニンニク臭くなるのはかなわない、などという場合には、ちょっと減らしてもいいですね。
でも韓国の料理は、ニンニクをたっぷり入れたほうが、おいしいのは間違いないです。
あとは鍋を、居間の卓上へ持っていき、韓国ノリでもつまみにして一杯やりながら、弱めの火でクツクツ煮る。
10分くらい煮れば、OKですね。
アクが多少出るので、すくってもいいですが、唐辛子とニンニクがたっぷり入っているので、それほど神経質になる必要はありません。
最後にゴマ油を少々、トロリと回しかけて、火を落とす。
これはですねえ、毎度自画自賛で、たいへん申し訳ないんですが、ひじょうーに、うまかったです。
イワシはやはり、ちょっと独特の臭みがありますから、ただの醤油味だと、入れるのはどうかとためらうものはありますが、唐辛子とニンニクがばっちり利いた韓国的鍋なら、まったく問題なし。
問題がないどころか、ニンニクとの相性は、最高とも言えるくらいです。
いかにも韓国っぽい、クセのあるいい味になります。
また大根菜が、やはりちょっとしたクセがあるところが、イワシとの相性抜群で、直感というのはバカにならないなと、改めて思いました。
でももしこれを、自分でやってみたいと思う人は、大根菜はなかなか手に入らないでしょうから、小松菜でもぜんぜん問題ありません。
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