でもそう言えば麺を中に入れていっしょに蒸らしていたな、それほど古い店には見えないのだがどうしてなんだろうと、このところちらちら思い出していた。
今日は雨だったので遠出ができず、いい機会なので家からほど近いこの店に行ってみたのだ。
姉妹で切り盛りしているらしいが、聞くと自分がお好み焼きを食べるのが好きでいろいろ食べ歩いて、その中で一軒とても好きだった店が閉店してしまい、その味を復活させたいと自分たちでお好み屋を始めることにしたのだと。
閉店した店のママはとても喜んでくれて、材料の仕入先も全部世話をしてくれたのだそうだ。
店はきれいで可愛らしい、喫茶店のような趣で、名前も「とまと」なのだが、もう18年目になるそうだ。
自ら「古い焼き方」と言っていたが、生地を伸ばしたら麺を袋からあけソースをちょんとつけてほぐし、生地にのせる。
キャベツは3ミリほどの千切り。
ラードなどはのせずにひっくり返し、押さずにそのまましばらく蒸したら、アイロンは使わずへらで押さえつける。
でもキャベツの水を放出させるほど強くは押さない。
よく火を通した玉子を貼り付けたら、ミツワソース、それに味の素とコショウ、青海苔はふらない。
肉玉そば600円。
好きなんだな、僕は、こういう味のお好み焼き。
派手なところはないのだが、麺を一緒に蒸してあるので全体として味がなじんでいる。
しみじみおいしいお好み焼きだ。
麺を別に焼いてあとで合体させるやり方についての話になったら、ママは、
「あれは観光客が多い繁華街で、少しでも早く焼き上げるために始めたんじゃないかと思う」とのこと。
「若い人はいろいろ新しいこと始めるからね」だそうだ。
でもたしかに何でも新しければ良いと言うわけではなく、古くても良いものがあり、そういうものは守っていかなければいけないのだ。
とまと (お好み焼き / 西広島)
★★★★☆ 4.0
麺を別に焼いてあとで合体させるやり方についての話になったら、ママは、
「あれは観光客が多い繁華街で、少しでも早く焼き上げるために始めたんじゃないかと思う」とのこと。
「若い人はいろいろ新しいこと始めるからね」だそうだ。
でもたしかに何でも新しければ良いと言うわけではなく、古くても良いものがあり、そういうものは守っていかなければいけないのだ。
とまと (お好み焼き / 西広島)
★★★★☆ 4.0