成績悪化知られる前に殺そうと思った、と父刺殺の少女 : 社会
べつに最近頻発している少年事件一般には興味はないのだが、この事件だけはどうも気になる。父親を刺し殺した少女は、「人の顔色を見ながら、友達に嫌われないように生きていくのに疲れた。事件の数週間前からすべてを終わりにしたいと考えていた」そうだ。すべてを終わりにしたいのなら自分だけ死ねば良さそうなものだが、なぜわざわざ家族を殺す必要があるのか?
「(事件当日の)7月19日の保護者会で成績が下がったことが親に知られる前に、家族を殺して自殺しようと思った」そうだが、その理由が、「成績のことで怒られると、自分も両親も嫌な気持ちを持ったまま死ぬことになると思った」からだとのこと。
また少女は逮捕直後、「父親が家族を殺す夢を見て、午前3時ごろ目が覚め、殺害を決意した」と説明したが、「うそだった。本当のことを言うと母と弟がつらいと思った」と話し、謝罪している(*)という。本当のこととは、母や弟も殺そうと思っていた、ということだろう。
家族に気をつかっているのだが、その気のつかい方が尋常ではない。家族を殺すということについては、少女にとっては疑いなく確定していることであって、 それを前提として、嫌な気持ちのまま死ぬのは良くないから、早く殺そうとか、母や弟も殺そうと思っていたと分かるとつらいだろうから、嘘をつこうとか、そういう風に考えている。
どういうことなのだろうか。
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