さざんかのお好み焼き。久しぶりに行ったのだが、やはりおいしかった。そこそこ色んなお好み焼きを食べてはいるのだが、ここに似たものをまだ食べたことがない。いちばんの特徴は、キャベツの切り方が大きいことだと思う。幅1センチほどもある。それを上から押さえつけながら焼く。ちょっと野菜炒めのような、そんな感じの味になる。
さざんかのママは店を始めて51年、一代で続けている。一代の店としては広島市内でいちばん長いんじゃないかとママは言う。たぶんその通りなのだろう。51年前といえばお好み焼きの黎明期、作り方についても試行錯誤がつづいていたころだろう。ママはそのころ覚えた焼き方を今に頑固につづけていて、でもそれは他では廃れてしまったものなのかもしれない。
他のどんなお好み焼きにも入っている天カスも入れない。青のりもふらない。ほんとにシンプルな、直球のお好み焼きなのである。
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