コンロが1口しかないのに、調子に乗って火をつかうものを4品も作ってしまったから、支度をするのに1時間半もかかってしまった。
それというのも、八百屋の店先に山と積まれた夏野菜・・・。
しかも農家からの直送品も多いから、値段も安い。
おっさん、今日は「ささげ」というのを買ってみた。
「油揚げといっしょに炊いてもうまい」と八百屋のご主人が言っていたから、その通りにやってみた。
なるほど、これはうまい。
魚屋の店先には、新鮮ないわしが山と積まれていた。
いわし好きのおっさん、これも捨て置けない。4尾買い、蒲焼にすることにした。
いわしは頭を落として腹を割き、はらわたをかき出して手開きにする。
フライパンで、出る脂をキッチンペーパーでぬぐい取りながら、まずは皮目から、つづいて身の側をこんがり焼き、酒とみりん、砂糖にしょうゆの甘辛いタレを煮からめる。
いや毎度自画自賛ですいません、これはうまいっす。
目をつぶって食べたら、うなぎと間違うほどでした。
・・・なわけないか。
今日のなすび料理は、蒸しなす。
蒸しなすは、一度食べたことはあるけれど、自分で作るのは初めて。
「とことん、なす」の本には、電子レンジでやるように書いてあるけれど、電子レンジを持っていないおっさんは、鍋をつかって普通に蒸す。
ヘタを落として皮をむき、5分ほど水につけてアクを抜いたなすを皿に乗せ、小皿を1枚おいた鍋の中にいれ、水をいれて火にかける。
蒸し上がったなすは、厚く切って皿に盛る。
これはですねぇ、毎度毎度で申し訳ないんですが、もう驚愕のうまさ。
甘くてしっとりとしたなすは、この世のものとは思えないほど。
酒は今夜も、焼酎の水割り。