生節とタケノコ、ワカメの蕎麦。
生節も春の食べ物ですから、
季節が終わってしまう前に、満喫しておかなくてはなりません。
ぼくは個人商店で買い物するようになってから、
食材の旬に、ずいぶん敏感になりました。
スーパーだと、前面に出されるものは、特売品の安いものだから、
ついつい値段ばかりに目を奪われることになる。
でも個人商店の魚屋や八百屋は、
旬のものを店先に出すんです。
それまで店先最前列にあったものが、季節とともに徐々に端に追いやられ、
新たに旬となったものが、最前列を占めるようになる。
その様子は季節の移り変わりを、つくづく感じさせてくれます。
それに個人商店では、
「今何がおいしいのか」を、
お店の人に聞くことができる。
「まだ早い」とか、「そろそろ終わり」とか、
あれこれ教えてくれるので、
おいしいときにおいしいものを、安く買うことができます。
生節は、まずは豆腐と炊き合わせるのが、京都では定番のようですが、
そのほか同じ春の季節のフキやらタケノコやらと炊き合わせるのもいいとのこと。
それで昨日は、冷蔵庫に残っていた、
これはスーパーで買ったものですが、タケノコと、
それにワカメを炊き合わせることにしました。
少し甘めに味をつけ、蕎麦を添える。
甘めの煮汁に、蕎麦はよく合う・・・。
早速やってみたいと思います。
まず鍋に1カップの水と生節を入れ、火にかけて・・・、
沸騰したら、弱火で5分ほど煮てだしを取る。
砂糖を大さじ1、酒とみりん、醤油を大さじ2で味をつけ・・・、
タケノコと水で戻したワカメを加え、中火で5分くらい煮る。
しばらくそのまま置いて味を染みさせ・・・、
あらためて火にかけ温めて、生節とタケノコ、ワカメを皿に盛り、
残った煮汁でゆでて水にさらした蕎麦を温め、
脇に添えて煮汁をかける。
毎度毎度で恐縮ですが・・・、
これはウマイっす。
あとは、梅干しとトロロ昆布のすまし汁・・・。
お椀にトロロ昆布と削りぶし、ちぎった梅干しと醤油少々を入れ、お湯を注ぐ。
生ピーマン醤油マヨネーズ七味かけ。
昨日はカフェで仕事を終え、帰り道にある初めて入ったバーでビールを一杯、
帰宅して風呂に入り、うすい焼酎水割りを一杯、晩酌の支度をしながらもう1杯、
晩酌しながら熱燗を2合。
わりかしサクッと飲み終わり、就寝。
まあぼくも、毎日飲み過ぎていていいと、思っているわけではありません。
健康のことは、さして気にしていないですが、
だいたいカネがかかるし、次の日に酒が残ると、仕事の能率が極度に下がる。
早めにポックリ逝きたいものだと思っていますが、
それまでは生活していかなければならないのだから、
飲み過ぎるのは週に1~2回にし、
あとはサックリ飲み終わりたいと思っている次第。
晩酌の肴に炭水化物を取り入れるようになったのも、
炭水化物なしだと酒がウマく、
つい飲み過ぎてしまうことになるから。
でも炭水化物をとっても、飲むほどに酒がウマくなり、
どうしても止められないこともあります。
酒がない生活は、ぼくには考えられないけれど、
酒に束縛されるのも困る。
やはりぼくは、自由でいたい。
そこでせめぎ合いが始まることになる。
酒にしてやられたり、してやったりしながら、
続いていくぼくの人生・・・。
「今のところは負け越しだね。」
せめて引き分けたいよ。