急に寒くなったので、冷たいものを口にする気がしない。身体が温まり、しかも手軽にできる昼飯は何かとかんがえると、やはり粥。
粥は冷ご飯があれば、それをただ煮ればいいのだが、冷ご飯がなくても、簡単につくれることに変わりはない。生米を、ただ煮ればいいだけの話だからだ。
今日の昼飯は、アサリと大根を炊き込んだ粥にした。
米はふつうに研ぎ、5倍量程度の水に、昆布と一緒にひたしておく。
1時間位もひたしておけば、昆布だしはもう、とれているから、昆布をとり出し、砂出ししてよく洗ったアサリをいれて、火にかける。
出てきたアクをとり、アサリの口が全部ひらいたら、すべてとり出し、殻をはずしてむき身にしておく。
酒と塩、それにほんのちょっとのうす口しょうゆで味をつけ、拍子木に切った大根をいれる。
10分から15分程度も煮て、汁気が好みの加減になったところで、アサリのむき身をもどし入れ、火をとめ出来あがり。
好みで青ネギや三つ葉、それに七味唐辛子をふって食べる。
しょうゆは、ある程度いれたほうが、味はいいのだが、汁に茶色い色がついてしまうと、お粥としての見た目が、あまりよくない。だからあくまで、控えめにしておく。
昨日の晩飯は、2日目のしめサバを使い、ふたたびサバ寿司。しめサバは、初日よりむしろ、2日目のほうが、味がなじんでうまい。3日目のも、悪くない。
おとといは、すし飯をつくるのに失敗したから、昨日は念入りに、気合をいれてやってみた。
研いだ米は、いつも通りの水加減にし、昆布をひたしておく。1時間ほどひたしたら、昆布をとり出し、ふつうに炊く。
米が炊け、蒸らし終わったら、すかさず器にいれ、酢をかけまわす。酢の量は、米の量の10分の1。そこに砂糖を、ちょっと溶かし込んでおく。
これを扇風機の前で、切るようにしながら混ぜる。あまりつよく混ぜると、粘りが出てしまうから、ほどほどの加減が大事なのだが、昨日はちょっと、粘りを出しすぎた。
このすし飯を、すりゴマと大葉をふったしめサバの上にのせ、ラップで巻いてよく押して、形がうまく整ったら出来あがり。
酒は一杯めは冷やでのんだが、こう寒くなると、口あたりが冷たく感じられるようになる。2杯めは熱燗にした。
あとは、シジミの赤だし。
畑菜とお揚げの炊いたん。
畑菜は、京都の地野菜で、小松菜と似ているのだが、もっと原始的な、いかにも素朴な味がする。