だいたい浜岡原発を止めたほうがいいということについては、大震災の直後から言われてきたにもかかわらず、なぜそれから2ヶ月近くも時間がかかったのか。「各方面の話を聞き、慎重に検討していた」と新聞に出ていたけれど、結局いまになって決めるというのは、ただグズで決断力がなかったということなのじゃないのか。
それに記者会見で、菅首相の話しぶりに、どうも覇気が感じられなかった。記者がどちらかというと否定的な主旨の質問をしたのにたいして、いかにも自信がなさそうな様子をみせていた。
菅首相がもし、自分の支持率を上げたいとおもうのだとしたら、それはいま、これほど簡単なことはなくて、福島原発の事故で明らかになった、産官学の「原子力村」のこれまでの不明にたいして、徹底的に攻撃したらよい。それがいいことであるとは、かならずしも言えないとおもうけれど、原子力村のあまりのひどさに辟易している多くの国民は、支持をし喝采を送るのはまちがいないから、政治家としてあり得るひとつの判断であるとおもう。
そこに踏み出すチャンスは今まで、いくらでもあったとおもえるのだけれど、小沢氏も反旗ののろしを上げ、追い込まれに追い込まれたところでようやく、そちらに舵を切る気になったのか。原子力村は、日本の中枢であるといってもよいくらいなもので、それを攻撃するとなったら、壮絶な反撃があることだろう。それをおそれて、今まで足がすくんでいたのが、窮鼠猫を噛む、ここまで追い込まれてやけばちになって、ようやく頑張るつもりになったのか。それならいいんだがな。
毎週木曜日は、グルメシティが「木曜の市」ということになっていて、アメリカ産の牛コマ肉が100グラム100円くらいの激安価格で出てくるから、僕はいつもそれを買うことにしている。これまではいつもジャガイモとあわせて、池波風スキヤキだの、肉じゃがだのにしていたのだけれど、おとといは昼めしに、「ikoi cafe」で肉じゃがのランチを食べてしまったこともあり、何かちがう食べ方はないかと、ない頭でいろいろ考えた。
といっても僕の場合、家のレンジの火力が弱いこともあり、炒め物はハナから除外しているので、煮物になるわけなのだが、売り場で野菜をいろいろ眺めながら、牛肉に小松菜というのは、悪くないのじゃないかと考えた。
というわけで、それに厚揚をあわせて、牛肉と小松菜の煮物。
作り方は、池波風スキヤキと同じなのだが、沸騰した水に厚揚と小松菜、それに牛肉を入れ、まず砂糖、そして醤油で味を付け、牛肉の色が変わったら出来上がり。だしも使わないし、アクも取らない。酒やみりんも入れない。しかしこれが、大層うまいだしになる。牛肉と小松菜の相性も、おもったとおりバッチリだった。
ただこれは鉄則があって、七味をふって食べること。これを忘れると、なんとも間の抜けた味になる。
翌朝は残りの牛肉を使って牛丼。玉ねぎを入れるということだけちがって、作り方はまったく同じ。七味をふって食べるというのも同様。