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2011-05-26

初ゴーヤチャンプルー

先週の遠征の疲れが、まだちょっと残っている感じがしたので、きのうはサウナへ行ってきた。サウナというのは、僕は史上最強に疲れが取れると思うのだよな。遠征はけっこうハードなもので、京都~名古屋、名古屋~東京の移動はすべて高速バスを使い、行きの名古屋~東京は夜行バスで車中泊、さらに毎日のように夜遅くまで飲み、睡眠時間は数時間という日が続いたにもかかわらず、倒れもせず、帰ってきてからも疲れが残るということも、そんなになかったというのは、途中カプセルホテルに宿泊し、また一度は泊まった家のひとがスーパー銭湯へ連れていってくれて、ちょこちょこサウナにはいっていたということが、大きかったような気がする。

だいたい僕は、膝から下に疲れがたまるタイプで、以前夜行バスに乗った時も、泥酔状態で乗車してしまったということも、悪かったのだとは思うが、スネがむくんで、痛みも残ってしまったことがあった。マッサージへ行ったりしてもダメで、数週間取れなかったその痛みが、サウナへ行ったら一発で取れてしまったというわけなのだ。それから僕は、サウナ教の信奉者になっている。

サウナへ行ったら、ちょちょっとかけ湯をして、まず高温サウナにたっぷりはいる。たっぷりと言っても、ほかのひとに比べると短かったりするのだけれど、とにかく、スネにたまっている疲れに、きちんと熱が伝わって、じんじんとした感じになり、さらにからだ中から汗が出てくると、そのくらいまでは我慢している。

それでそのあとは水風呂。水風呂は、長くはいっていると気持ちがいい、という考え方もあるとは思うが、僕はさっとはいって、すぐ上がる。

そして、ふつうの風呂。これが最大のポイントで、水風呂の後にふつうの風呂にはいると、膝から下と手のひらの部分が、しもやけになったみたいに、ちりちりとしてくる。これは要は、サウナで血管が開いて、水風呂でそれがまた閉じて、風呂でまた開いて、というように、強制的に血管を開閉し、サウナがポンプのような役割を果たすということだと思うのだよな。それで血管にたまっていた疲労物質が、一気に流されると、そういうことなのじゃないかと、僕は個人的に考えている。

ふつうの風呂の後、また水風呂を経由して、もう一回サウナからのコースをスタートしたりすると、もう疲れは、完璧なまでに取り去られることになる。また逆に、サウナへ行かないと、毎日風呂にはいっていても、本当には疲れは取れないような気がする。

というわけでサウナに行ったら、その後は酒と食事ということになるのだが、スーパー銭湯の食事はまずいので、僕は食わない。いやほんとは正確に言うと、そのスーパー銭湯では、枝豆と、それに冷奴しか食べたことがなく、料理のうまいまずいについて、きちんとしたことはわからないのだが、その枝豆が、いわゆる茹でて冷凍したものを、そのまま解凍しただけという、水っぽくって、最悪のものだったため、僕はそれ以降、ほかのものは食べないことにしているのだ。だいたいセントラルキッチンから、半加工されたものが冷凍で送られてきて、それをパートのおばさんが解凍し、簡単な調理をする、という方式だから、そんなものがうまいわけがない。

それでサウナの帰りにグルメシティに行くわけだけれど、そろそろゴーヤが安く出回るようになっているのだよな。やはりゴーヤは季節のものだから、食べないわけには行かないわけだ。作るのはもちろん、ゴーヤチャンプルー。

これは今回、去年までとは、作り方を大幅に変えてみた。うちのIHレンジは、火力が非力なため、炒め物をしようと思ったら、それこそ材料をすべて別々に炒めるくらい、ちょっとの量ずつ炒めないと、火がきちんと通らないのだけれど、もうIHレンジにこだわるのはやめにした。引越しの時点で、このマンションのロケーションは最高、部屋も5階の南向きで眺めも最高、ただIHレンジであるということだけがネックだったのを、わかって入居したので、このIHレンジにそれなりにこだわって、このレンジでできる範囲のことを、しようなどと思っていたのだけれど、もうそんなことを考えるのはやめたのだ。だいたいそんなこと考えていたら、なんにも料理ができなくなってしまう。それで炒め物をするときには、カセットコンロを使うことにした。

まず豚コマ肉、それから種をはずして薄切りにしたゴーヤ、続いて手でちぎった木綿豆腐を炒め、ここで調味料を入れることになる。この調味料をどうするかというのが、けっこう問題だ。

僕は以前、ゴーヤチャンプルーに醤油を使って、そしたら真っ黒になってしまって、せっかくのゴーヤの緑色がぜんぜん消えてしまって、それ以来、醤油を使うのはやめることにしたのだけれど、京都へ越してきて知ったのは、そういう時のためにあるのが淡口醤油だということなのだよな。これは野菜の色を消さないために、薄い色にしてあるということなのだ。それでこの淡口醤油、それから酒とみりん、おろしショウガをちょこっと、をここで入れ、塩をふり、最後に卵でとじて、かつおぶしと青ネギをふって出来上がりという企画。ちょっと塩をふり過ぎたのだけれど、かなりおいしかったです。

ちなみにきのうの昼めしは、おとといの鶏と小松菜の汁に、白めし。