グルメシティに、甘塩のチリ産トラウトのアラが、また安く出ていたので、これをジャガイモなどの野菜といっしょに味噌味の汁に仕立ててみた。
初めしばらく、塩味をつけずに煮たから、その間に鮭の塩は抜けただろうとおもっていたら、さにあらず。味は冷めるときにしみるというが、抜けるときにもおなじみたいで、出来上がってから、時間がたつにつれて、だんだん塩辛くなっていった。
水を足したら丁度よくなったけれど、まあそもそも、煮込む料理に塩鮭はつかうな、ってこったな。
翌日の昼めしは、この鮭汁に白めし。うまし。
昨日はなんばで食事した。
阪神が優勝すると、人が飛び込む戎橋。テレビで見て知ってはいたが、実際に見るのははじめて。
あたりをひと通り、ウロウロと見物して、けっきょく法善寺横丁のおでん屋「おかめ」で飲むことにした。
法善寺横丁というのは、京都でいうと先斗町みたいな風情で、せまい路地の両側にしゃれた料理屋が軒を並べている。そのなかでいちばん、店がまえに愛想がない店を選んだのだったが、これは当たった。ああいう家賃の高い場所で、無愛想な店構えをしているということは、それでもお客が来ているということだろうとおもったのだが、実際そのとおり。早めの時間だったからまだ入れたが、10人も入ればいっぱいになる、カウンターのみのせまい店内、すぐに満席、あとはお客さんを断りつづけていた。
おでんがメインで、そのほか一品ものが少しだけ。どれもイチイチうまかった。
関西風の淡い昆布だし。丸ごとのジャガイモも、煮崩れせずに、しかもほっくり煮えている。
酒は賀茂鶴の熱燗。
そのあとは、道頓堀の金龍ラーメン。
ド派手な店がまえ。
だけども味はふつうかな。大阪のラーメン、イマイチまだよくつかめない。
最後は法善寺横丁、「スコッチバー TARO」。
棚いっぱいに、ありとあらゆるスコッチがならんでいるのだが、ただ「水割り」と注文してみたら、ホワイトホース12年物だった。