あ味の店主はもともと、ホテルのレストランに勤めていたそうだが、この一の店主はその時の後輩とのこと。
14日からオープンと聞いて、早速食べに行ったのだが、実際は土曜日から開けていたそうだ。
メニュー。
「オープンメニュー」と書いてあるから、メニューはまだ増えていくということなんだろうな。
当然「らー麺」660円を注文。
店内は居抜きでそのまま入ったようだが、このどんぶりも、あ味で使っていたのをそのまま譲り受けたみたいだな。
僕はこういう、こだわりのない姿勢、わりと好きだ。
※
さてこのラーメンだが、かなりおいしかった。
あ味は一つの、かなり強烈な主張を持った店だったが、このラーメンもそれに負けないと思う。
スープを一口飲むと、豚骨だしのコクに加えて、野菜らしきものの甘みが口に広がる。
何かと思ったら、写真でもスープの中に、小さな四角い、茶色い断片が浮かんでいるのが見えると思うが、あめ色に炒めた、みじん切りの玉ねぎなのだ。
ラーメンに入れるのはかなり珍しいと思うが、さすが元、洋食のコックなんだな、洋食では定石のスープ作りのやり方を、ラーメンに取り入れたのだろう。
意外な取り合わせだが、大変よく合う。
あ味は豚骨そのもののうまみをどれだけ引き出せるかに勝負をかけていたという感じ、多少の臭みを感じる限界ぎりぎりまで引っ張っていたが、こちらは臭みは皆無、玉ねぎの甘みが加わり、優しい味だ。
麺は細麺、トロトロのチャーシュー、細もやし、青ねぎ、それに海苔。
チャーシューは僕は、もう少し硬いのが好みだが、しかし全体として大変おいしく、スープも最後まで飲み干してしまった。
これからまたメニューも増えていくのだろうし、話題になる店だと思う。
あ味の後、いい店が入って良かったな。
麺屋 一 (ラーメン / 白島、横川、横川駅)
★★★★☆ 4.0